明治安田J2・J3百年構想リーグは終盤戦に入り、カテゴリーの垣根を越えた熱戦が続いている。夏の移籍市場が近づく中、今大会でJ3クラブに所属しながらも、J2勢を相手に高いクオリティを発揮している選手たちの存在は見逃せない。そこで今回は、格上相手にも臆することなく存在感を放っている選手を紹介する。[3/5ページ]
MF:針谷岳晃(はりがや・たけあき)
生年月日:1998年10月15日(27歳)
所属クラブ:福島ユナイテッドFC
百年構想リーグ戦成績:14試合0ゴール2アシスト
針谷岳晃は、その右足で福島ユナイテッドFCの攻撃を動かしている。
現在27歳の針谷は、昌平高校出身のチャンスメーカーだ。高校時代は当初、左サイドハーフとして起用されていたが、高校3年時からはボランチとしてプレー。第51回全国高等学校総合体育大会では、2回戦の東福岡高校戦で決勝ゴールを奪うなど、チームのベスト4進出に大きく貢献した。
その後、2017年にジュビロ磐田へ加入。ギラヴァンツ北九州への期限付き移籍を経験し、2024年に福島へ完全移籍した。
針谷の大きな特徴となっているのが、巧みなボールコントロールと優れたパスセンスだ。しなやかな身のこなしで相手の意表を突き、狭いエリアを難なく突破する様子からは、アタッカー時代の名残も感じさせる。
今季はここまでリーグ戦14試合に出場。ポゼッションサッカーを志向する福島にとって、相手のプレスを無効化し、その名の通り「針の穴を通す」ような鋭い縦パスで攻撃のスイッチを入れられる同選手は、中盤に欠かせない存在となっている。
先日行われた地域リーグラウンド第16節のジュビロ磐田戦(4-2○)は、針谷の存在、すなわち中盤の力量差が両チームの明暗を分けたと言っていい内容だった。
同選手に時間と自由を与えてしまった磐田は、最終的に4失点を喫して敗れている。

