クラブの収益やスタジアムの熱狂を高める上で、観客の存在は欠かせない要素だ。多くのファン、とりわけ遠方からのアウェイサポーターを呼び込むためには、各地域の玄関口となる「主要駅」からのアクセス利便性が重要なカギを握る。今回はJリーグ全クラブを対象に、主要駅からスタジアムまでの徒歩所要時間を『Googleマップ』で調査。「主要駅から遠いスタジアム」をランキング形式で紹介する。[3/5ページ]
3位:とうほう・みんなのスタジアム
使用クラブ:福島ユナイテッドFC
主要駅:福島駅
主要駅から徒歩:165分(12km)
【バス停からも遠い…】
主要駅から3番目に遠いスタジアムとしてランクインしたのが、福島ユナイテッドFCのホーム「とうほう・みんなのスタジアム」だ。
玄関口となる新幹線停車駅の福島駅から、市街地を西へ外れた安達太良山麓の「あづま総合運動公園」内に佇むスタジアムを目指すと、徒歩での移動距離は12km、じつに165分を要する。
東北新幹線を使えば関東や東北の主要都市から福島駅まではあっという間だが、問題は駅に降り立ってからの「二次交通」だ。
公共交通機関を利用する場合、駅から路線バスに約30分揺られた後、さらに最寄りのバス停から10分ほど歩く必要があり、遠方からのビジターファンにとっては非常にタフな道のりとなる。
【観客数も上がらず】
一方で、この立地は車社会である地元のサポーターにとっては必ずしも悪条件ではない。公園内には約2600台を収容できる広大な無料駐車場が完備されており、マイカーでのアクセス利便性は極めて高いと言えるだろう。
しかし、集客という面ではやはり主要駅からの距離がネックとなっている。
5月16日に行われた北海道コンサドーレ札幌戦の動員は2996人、同10日のジュビロ磐田戦は2234人にとどまり、今季の平均3077人を下回った。
J1経験があり、本来なら大挙して押し寄せるはずの熱狂的なアウェイサポーターを迎えながらも動員が伸び悩む背景には、新幹線を降りてからの「あと一歩」の遠さが少なからず影響していそうだ。

