
CL史上最もつまらなかった決勝戦5選【写真:Getty Images】
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝戦といえば、世界最高峰のスターたちが集う夢の舞台だ。歴史に残る名勝負や劇的な展開が生まれてきた一方で、期待値が高すぎたからこそ「思ったほど盛り上がらなかった」と語られるファイナルも存在する。今回は、そんな退屈だったという声も少なくなかったCL決勝を5試合厳選して振り返る。[3/5ページ]
対戦カード:マンチェスター・シティ対チェルシー

2020/21シーズンのファイナル、マンチェスター・シティ対チェルシー【写真:Getty Images】
スコア:0-1
開催年:2020/21
【名将の“奇策”が裏目に】
プレミアリーグで2位に勝ち点12差をつけて優勝したマンチェスター・シティと、リーグ戦では4位に終わりながらも欧州の舞台で勝ち上がってきたチェルシー。このシーズンは、プレミア勢同士によるファイナルとなった。
圧倒的な完成度を誇ったシティは、悲願の初優勝へ大きな期待を背負っていた。しかし、この大一番で注目を集めたのは、ジョゼップ・グアルディオラ監督による大胆すぎる奇策だった。
中盤の要であるロドリとフェルナンジーニョをともにスタメンから外し、守備的ミッドフィルダーを置かない布陣を採用。代わりに攻撃的な選手を並べ、堅守を武器とするチェルシーを押し切ろうとした。
しかし、普段とは異なる配置や役割分担は、かえってチームに混乱をもたらす。
【“いつも通り”ができず…】
中盤のバランスが崩れたことでチェルシーにカウンターのスペースを与え、シティは本来の流動性や安定感を発揮できないまま時間が過ぎていった。
すると前半終了間際、カイ・ハフェルツが抜け出してゴールを奪取。この一撃が決勝点となり、チェルシーが1-0で勝利を収めた。
試合後には、「なぜいつも通り戦わなかったのか」という声が各方面から噴出。グアルディオラ監督の采配は大きな議論を呼び、戦術面ばかりがクローズアップされるファイナルとなった。
大舞台での過剰なチャレンジが、試合そのものの盛り上がりを削いでしまった感は否めなかった。