
CL史上最もつまらなかった決勝戦5選【写真:Getty Images】
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝戦といえば、世界最高峰のスターたちが集う夢の舞台だ。歴史に残る名勝負や劇的な展開が生まれてきた一方で、期待値が高すぎたからこそ「思ったほど盛り上がらなかった」と語られるファイナルも存在する。今回は、そんな退屈だったという声も少なくなかったCL決勝を5試合厳選して振り返る。[1/5ページ]
対戦カード:ユヴェントス対ミラン

2002/03シーズンのファイナル、ユヴェントス対ミラン【写真:Getty Images】
スコア:0-0(PK2:3)
開催年:2002/03
【イタリアの名門同士の対決】
イタリア勢同士の対決となった2002/03シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝。リーグ戦を圧倒的な強さで制したユヴェントスと、セリエAを3位で終えながら欧州の舞台で勝ち上がってきたACミランの一戦は、まさにカルチョらしい堅守の応酬となった。
ユヴェントスは、当時世界最高の守護神と評されたジャンルイジ・ブッフォンを最後尾に据え、中盤にはエドガー・ダービッツ、前線にはダヴィド・トレゼゲやアレッサンドロ・デル・ピエロといったタレントを揃え、完成度の高いチームとしてファイナルに臨んだ。
一方のミランも、パオロ・マルディーニやアレッサンドロ・ネスタという世界屈指のディフェンス陣を軸に、アンドリー・シェフチェンコ、フィリッポ・インザーギら決定力の高いストライカーを擁し、攻守ともに隙のない陣容を誇っていた。
【試合が固すぎた…】
試合は互いの長所が潰し合う形となり、90分、延長を通じてもゴールが生まれない緊迫した展開に終始。堅守をベースにした駆け引きが続き、欧州最高峰の決勝戦でありながら、どこか閉塞感すら漂った。
決着はPK戦に委ねられ、両チームの守護神が意地を見せる中でもわずかな差が明暗を分ける。最終的にミランが3-2で制し、9年ぶり6度目の欧州制覇を達成した。
また、この試合ではユヴェントスの中心選手だったパベル・ネドベドが累積警告により出場停止となり、決勝の舞台に立てなかった。
攻撃に違いを生み出せるキーマン不在は、試合の閉塞感をより強めた要因の一つだったかもしれない。
守備の国同士らしい、互いに譲らない“らしさ”が前面に出た、重苦しいほど固い試合となった。