【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が現地時間6月11日に開幕を迎える。48チームが参加して全104試合が開催される史上最大規模の世界大会で、最も強力な戦力を揃えているのはどのチームなのか。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃力、守備力、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、6~10位のランキング形式で紹介する(本文の内容は現地時間6月10日の時点のもの)[2/5ページ]
9位:ドイツ代表

ドイツ代表MFヨシュア・キミッヒ【写真:Getty Images】
監督:ユリアン・ナーゲルスマン(4年目)
戦力値:82(攻撃力21、守備力21、選手層19、勝負強さ21)
【頂点争いを演じるには…】
ドイツ代表は、FIFAワールドカップ(W杯)の歴史において最多となる8度の決勝進出を誇る。しかし、今大会の戦力を考えると、再び頂点争いを演じるハードルは高いだろう。
最終ラインからのビルドアップやファイナルサードまでボールを運ぶ質は高いものの、長年の課題である「9番タイプ」のストライカー不足はいまだ解消されていない。
予選で活躍したニック・ヴォルデマーデがワントップの定位置を掴んだかに思われた。しかし、所属するニューカッスルではシーズン後半に調子を落とし、最終的にはトップ下やインサイドハーフでの起用が増加。W杯開幕直前の2試合では、いずれも先発メンバーから外れている。
攻撃陣に目を向けると、今季好調だったセルジュ・ニャブリとレナト・カールが負傷により選外となり、ジャマル・ムシアラも本来のパフォーマンスには程遠い状態にある。
そのため、「攻撃力」はドイツ代表本来のポテンシャルを考慮するとやや低めの「21」と評価した。
【選手層は…】
ユリアン・ナーゲルスマン監督率いるチームらしく、ハイプレスと素早いプレスバックは徹底されており、ボール奪取後のショートカウンターも大きな武器となっている。
一方で、ハイラインの背後に生じるスペースの管理や、右SBを務めるヨシュア・キミッヒの対人守備には不安が残る。正GK候補のマヌエル・ノイアーは負傷から初戦までの復帰が見込まれているものの、コンディション面への懸念は拭えない。
最大の課題は「選手層」だ。各ポジションにスタメン級の選手は揃っているが、控え選手の構成には偏りがあり、スカッドバランスは決して良好とは言えない。
純粋なWGの選手がチーム内に2人しかいない一方で、ボランチは人材が豊富で、編成面のアンバランスさが目立つ。
また、ナーゲルスマン監督はこれまでの監督キャリアで主要なトーナメントを制した経験がなく、短期決戦を勝ち抜くという点にも不安材料を抱える。実力は間違いないものの、勝ち進むための難易度は高いと言わざるを得ない。