【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が現地時間6月11日に開幕を迎える。48チームが参加して全104試合が開催される史上最大規模の世界大会で、最も強力な戦力を揃えているのはどのチームなのか。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃力、守備力、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、6~10位のランキング形式で紹介する(本文の内容は現地時間6月10日の時点のもの)[4/5ページ]
7位:モロッコ代表

モロッコ代表DFアクラフ・ハキミ【写真:Getty Images】
監督:モハメド・ワハビ(1年目)
戦力値:84(攻撃力22、守備力21、選手層19、勝負強さ23)
【もはやダークホースでは…】
FIFAワールドカップ(W杯)の長い歴史の中で、いまだ決勝進出を果たしたことがないアフリカ勢。その中でも、モロッコ代表は優勝に最も近い存在と言えるだろう。
チームの土台となっているのは強固な「守備力」だ。2018年のロシアW杯、2022年のカタールW杯では、ともに堅守速攻を武器に躍進。強固なブロック守備と鋭いカウンターで結果を残してきた。
今大会に向けても、その堅守は健在だ。今年初旬のアフリカネイションズカップでは右CB人材不足が課題として挙げられていたものの、3月に初招集されたイッサ・ディオプが安定したパフォーマンスを見せており、不安は軽減されつつある。
また、3月に就任したモハメド・ワハビ監督は、成功を収めたワリド・レグラギ前体制の長所を継承しながら、新たなオプションも加えている。
【選手層は薄いが…】
その代表例が、イスマエル・サイバリのゼロトップ起用だ。これまではカウンターに特化したチームカラーが際立っていたが、従来の縦への鋭さを維持しながら、ボール保持でも主導権を握れる戦い方を身につけつつある。
攻撃面では、右サイドのアクラフ・ハキミとブライム・ディアスによるユニットが今大会屈指の破壊力を誇る。さらに、途中出場から流れを変えられるアユーブ・エル・カービも高い得点能力を備えており、「攻撃力」は近年のモロッコ代表としては最高評価となる「22」とした。
一方で、昨年のU-20W杯優勝監督でもあるワハビ監督は、自身の教え子を数多く招集している。そのため、チーム全体で見ると経験豊富な選手は決して多くなく、「選手層」も列強国と比べれば厚いとは言えない。
切り込み隊長として期待されるアブデ・エザルズーリの負傷離脱も痛手だ。
それでも、このチームには前回大会でベスト4進出を果たした経験がある。トーナメントを勝ち上がる術を知り、勝負どころで力を発揮する「勝負強さ」も備えている。モロッコ代表は、紛れもなく優勝候補の一角だ。