【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が現地時間6月11日に開幕を迎える。48チームが参加して全104試合が開催される史上最大規模の世界大会で、最も強力な戦力を揃えているのはどのチームなのか。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃力、守備力、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、6~10位のランキング形式で紹介する(本文の内容は現地時間6月10日の時点のもの)[3/5ページ]
8位:オランダ代表

オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク【写真:Getty Images】
監督:ロナルド・クーマン(4年目)
戦力値:84(攻撃力20、守備力22、選手層22、勝負強さ20)
【FIFAランク20位以内の相手には…】
近年、オランダ代表は再び力を取り戻しつつある。
かつてはタレント不足が懸念された時期もあったが、現在は主力選手の多くが世界最高峰のプレミアリーグでプレーしている。今大会の招集メンバー26人のうち15人がイングランドのクラブに所属しており、その数はユーロ2024(欧州選手権)時よりも増加した。
しかし、2023年に発足したロナルド・クーマン体制では、FIFAランキング20位以内(対戦当時)の国々を相手に3分7敗と未勝利。強豪国や実力が拮抗する相手との試合では苦戦が続いている。
今大会に向けた予選でも、近い戦力を持つポーランド代表に対して2試合とも引き分けに終わった。
攻撃の中心を担うのは、左WGのコーディ・ガクポと右SBのデンゼル・ドゥンフリースだ。
特に後者は第一次クーマン政権下で代表デビューを果たした指揮官の申し子ともいえる存在であり、戦術面における重要人物だ。積極的にペナルティエリア内へ侵入し、崩しの局面に深く関与する。現体制では最多の13アシストを記録し、SBながら5ゴールも挙げている。
【クーマンの手腕も…】
一方で、メンフィス・デパイのコンディション不良によりワントップの人選は流動的だ。前述の通り、戦力が拮抗した相手との試合では得点力不足が目立つ。そのため、「攻撃力」はやや控えめの「20」と評価した。
最終ラインの顔触れだけを見れば世界屈指だが、今大会に向けては3人の主力クラスが怪我で選外に。
ハイプレスの整備は進んでいるものの、ネガティブトランジション時の帰陣速度には課題があり、不用意な失点も少なくない。
「選手層」については、負傷者を抱える状況を考慮しても比較的厚い部類に入る。ただし、交代策が遅れがちなクーマン監督が総力戦となるトーナメントで適切なマネジメントを行えるかは不安材料だ。
また、オランダ代表は歴史的にPK戦を得意としておらず、頂点を目指す道のりは決して平坦ではないだろう。