ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督【写真:Getty Images】
アメリカ、カナダ、メキシコの共催で行われるFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が日本時間6月12日に開幕した。ドイツ代表は15日、キュラソー代表と初戦を戦う。19大会連続21回目の出場となるドイツ代表の指揮官を紹介する。
復権を託されたドイツの若き戦術家
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ドイツ代表を率いるのは、同国出身のユリアン・ナーゲルスマン監督だ。
1987年生まれの38歳。現役時代はディフェンダーとしてプレーしたが、度重なる負傷の影響もあり若くして現役生活に区切りを付けた。その後は指導者の道へ進み、卓越した戦術眼を武器に頭角を現していく。
2016年、わずか28歳でホッフェンハイムの監督に就任。ブンデスリーガ史上最年少監督として注目を集めると、クラブをUEFAチャンピオンズリーグ出場へ導き、一躍欧州屈指の若手指揮官として名を上げた。
その後はRBライプツィヒ、バイエルン・ミュンヘンを歴任。ライプツィヒではクラブを欧州トップレベルへ押し上げ、バイエルンではブンデスリーガ優勝も経験した。
そして、2023年9月、日本代表に1-4で敗れて退任したハンジ・フリック前監督の後任としてドイツ代表監督に就任している。
36歳での代表監督就任はドイツ史上最年少。低迷が続いていた名門の再建を託された。
ナーゲルスマン監督の最大の特徴は、その柔軟な戦術運用にある。基本布陣は【4-2-3-1】と【3-4-2-1】を併用し、相手や試合状況に応じてシステムを使い分ける。ポジションの流動性を重視しながらも、近年失われつつあったドイツらしい強度の高いプレーや前線からの積極的なプレッシングをチームに取り戻した。
また、選手の特長を最大限に引き出すマネジメントにも定評がある。一方で、今大会のメンバー選考を巡っては議論も少なくない。ベテランのマヌエル・ノイアーを選出した一方で、期待の若手であるトム・ビショフやサイード・エル・マラらが落選。現地では賛否両論が巻き起こった。
もっとも、指揮官に求められるのは結果だ。自国開催となったEURO2024では準々決勝敗退に終わったものの、その内容は高く評価された。今大会は、その積み上げの成果を示す絶好の機会となる。
2014年ブラジルW杯優勝以降、ドイツはかつての輝きを取り戻せていない。W杯では2大会連続でグループリーグ敗退を経験し、復権への道は決して平坦ではない。
若き戦術家・ナーゲルスマン監督は、再びドイツを世界の頂点争いへ引き戻すことができるだろうか。その手腕に大きな注目が集まる。
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