
ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループC第1節・ブラジル代表vsモロッコ代表が現地時間13日に行われ、1-1の引き分けに終わった。優勝を狙うセレソンにとって勝ち点「1」の獲得は決して悪い結果ではない。しかし、内容面で多くの課題が露呈したのも事実だ。すでに「史上最弱」という声も挙がっているが、筆者はまだ彼らが立て直す可能性を十分に残していると考えている。(文:安洋一郎)[2/2ページ]
マテウス・クーニャがピッチに入った効果
ブラジル代表FWマテウス・クーニャ【写真:Getty Images】
78分のシーンはクーニャの持ち味が詰まった場面だった。前線から中盤へ下がってボールを引き出すと、その背後に生まれたスペースへヴィニシウスを走らせるスルーパスを供給。その折り返しをハフィーニャがダイレクトで合わせ、決定機を演出した。
こうした流動性のある攻撃は前半にはほとんど見られなかったものであり、本来のブラジル代表らしい速攻からチャンスが生まれた。
先発出場したイゴール・チアゴも14分にボックス内で決定的なシーンを迎えるなど、シュートは決まらなかったが、ボックス内で存在感など可能性を感じられる場面もあった。
積極的に試すアンチェロッティであれば、彼とクーニャと前線で組ませるプランもあるだろう。
もっとも重要なのは、このモロッコ戦を良い教材にすることだ。
ボールの前進方法やトランジション局面での脆さなど、チームとしての課題が初戦の段階で明確になったのは、見方を変えればプラス材料とも言える。
グループリーグ期間中は試合間隔も比較的空くため、修正に充てられる時間は十分にある。
アンチェロッティ監督が第2節のハイチ戦、第3節のスコットランド戦までにモロッコ戦を踏まえたメンバー構成や戦術変更を施すことができれば、ブラジル代表には十分に勝ち進む可能性がある。
彼らが本当に「強い」のか、それとも「弱い」のか。その答えを出すのは、少なくともグループリーグ初戦の90分だけでは早すぎる。
ブラジル代表の真価が問われるのは、ここからの戦い方である。
(文:安洋一郎)
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【著者プロフィール:安洋一郎】
1998年生まれ、東京都出身。高校2年生の頃から『MILKサッカーアカデミー』の佐藤祐一が運営する『株式会社Lifepicture』で、サッカーのデータ分析や記事制作に従事。大学卒業と同時に独立してフリーランスのライターとして活動する。現在は『フットボールチャンネル』をはじめ複数のwebメディアや欧州名鑑などに寄稿。12歳からアストン・ヴィラを応援し、プレミアリーグを中心に海外サッカー全般を追っている。Xアカウント:@yoichiro_yasu
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