
オランダ代表のデンゼル・ダンフリース【写真:Getty Images】
サッカー日本代表は日本時間15日、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会のグループリーグ第1節でオランダ代表と対戦。試合は、鎌田大地の同点ゴールで2-2。勝ち点1を獲得した。結果的に引き分けで終えることができたゲームだが、前半戦は苦しい展開が続いていた。その要因として「1つの想定外」が、日本代表を苦しめたのではないかと筆者は考察する。(文:前島大晟)
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サッカー日本代表が苦しんだ予想外の戦略とは?
サッカー日本代表が対戦したオランダ代表は、サイドを中心に攻撃的なサッカーを展開する伝統がある。
そこに、ロナルド・クーマン監督が取り入れている「可変システム」が加わり、よりサイドの攻撃に厚みを増す戦術をとっていた。
具体的に述べると、オランダ右SBのデンゼル・ダンフリースが、高い位置をとり、右WBの選手を中央に絞らせる[3-2-5]のようなシステムだ。
それに対し、日本代表は[3-4-2-1]で挑み、CFとシャドーの3人で前線からプレスをかけ、WBの位置ではめることを狙っていたはずだ。
ただ、今試合のオランダは、ダンフリースを高い位置に貼らせず、横一列の4バックでビルドアップをしていた。
これが、日本代表にとって1番の想定外だったと考える。
同選手が低い位置にポジションをとることで、相手のDFラインは4人。CB同士が近い距離でパスを繋ぐことになる。
すると、CFの上田綺世は相手CBに対し、牽制をかけることが難しくなる。そして、その後ろのシャドー、WBと連動して前線のプレスが機能しなくなってしまう。
それもあり、本来なら高い位置でボールを奪いに行くはずの日本代表が、ブロックを敷かざるを得ない状況にさせられたのだ。
よって、前回のカタールW杯のドイツ代表やスペイン代表戦のように我慢する時間が長くなってしまったというわけだ。
また、プレスがはまらないこともあり、日本代表の選手同士のギャップやライン間が空いてしまい、縦パスを何度も通されてしまうことが多々あった。
データサイト『SofaScore』によると前半の支配率はオランダが69%、日本が31%とボールを持たせてもらえなかったのが、スタッツとしても明らかとなっている。
日本代表は、残りのグループリーグでチュニジア代表とスウェーデン代表とのゲームを控えている。また、勝ち上がっていった場合、さらに強敵と対戦することになる。
当然、相手が強くなればなるほど、想定外の出来事が必ず起こる。
それでも、オランダ戦のように順応に対応し、我慢し続けることが勝利に近づく近道かもしれない。
(文:前島大晟)
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