
スウェーデン代表戦のサッカー日本代表スターティングメンバー【写真:田中伸弥】
日本代表は決勝トーナメント1回戦でブラジル代表と対戦する。警戒すべきはヴィニシウスへの対応、そしてボールの失い方だ。久保建英が戻れば何をもたらすのか。冨安健洋、渡辺剛ら最終ラインの人選はどう考えるべきなのか。長谷川健太氏(元名古屋グランパス監督)にブラジル戦のポイントを聞いた。(取材・文:内藤秀明)【取材日:6月26日】[1/1ページ]
「日本には久保がいる、と」

サッカー日本代表久保建英【写真:田中伸弥】
ーー長谷川さんは、今大会のブラジルの戦い方をどう見ていますか。
「スコットランド代表戦のブラジル代表は、高い位置でボールを引っかけてゴールを決めていました。ただ、今のブラジルを見ていると、前線の選手の切り替えがそこまで速いわけではありません。
スウェーデン代表戦では、スウェーデン代表が高い位置から来る場面はありましたが、(日本代表は)それをかいくぐれていた。だから、(相手に高い位置で奪われる形は)そこまで心配しなくてもいいのではないかと思います。ブラジル代表も連動してガンガン来るという感じではありません。
それよりも、自分たちが攻めている途中で引っかけられた時の方が怖いですね。今のブラジル代表はどちらかというと引き込むので。ヴィニシウスはあまり守備をしないですし、(ルーカス・)パケタと(マテウス・)クーニャが少し下がる形になると思います。
いずれにしても、中盤や最終ラインでボールを引っかけられる、あるいは攻撃時のくさびのボールを取られた瞬間など、そういうミドルカウンターの方が少し嫌ですね」
ーー第2、3戦は、攻撃の中心である久保が欠場しています。久保がブラジル戦で復帰できるとすれば、久保が入ることでチームにどんな上積みがあると思いますか。
「ブラジル相手に久保がいたら、十分にボールを落ち着かせることができると思います。途中出場でも、久保が戻ってくるかどうかは大きいと思いますね。
ブラジル代表のネイマールではないですけど、日本には久保がいる、というぐらいの存在だと思います。ブラジル代表の寄せに対してもしっかりボールを持って、時間を作れる選手です。久保には戻ってきてほしいですね」
ヴィニシウス対策は「冨安より渡辺」か

サッカー日本代表渡辺剛【写真:元川悦子】
ーー日本の最終ラインについて、ここまで伊藤(洋輝)は連続出場していますが、真ん中と右に関しては試合によって変えている中で、ブラジル戦はどの3バックがベストだと思いますか。
「まず左は伊藤を使うと思います。真ん中は、板倉(滉)の状況によると思います。板倉が難しければ、谷口(彰悟)でしょう。あとは渡辺(剛)というところですね」
ーー右側のCBは、ヴィニシウスと対面することになります。対ヴィニシウスで言うと誰が一番相性が良さそうですか。
「渡辺だと思います。身体能力がありますから」
ーーそこは冨安(健洋)よりも、渡辺なんですね。
「はい。渡辺は足がすごく速く、1対1の対応も強いです。もちろん、ヴィニシウスはフェイントもすごいので、単純なスピード勝負だけではないと思います。ただ、私はどちらかと言えば渡辺の方だと思います。
冨安も攻守両面で素晴らしい選手ですが、どちらかと言えば攻撃にも出ていける選手だと思うので、時間を見ながら冨安という選択でもいいと思います。
最初は渡辺で行って、渡辺が疲れてきたら冨安に代える。そこは2人で1人くらいの感覚で、ヴィニシウスを抑えるという考え方でいいのではないかと思います」
(取材・文:内藤秀明)
【著者プロフィール:内藤秀明】
1990年生まれ。プレミアリーグを中心にサッカーライターとして活動中。2023年には4試合解説者も務めた。またプレミアリーグのファンコミュニティ「プレミアパブ」の代表としてトークイベントやフットサルイベントなども主催している。趣味はお笑いライブを見に行くこと。
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