
W杯で戦犯扱いされた日本代表選手【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ(W杯)は、世界最高峰の舞台であると同時に、わずか一つのプレーが永遠に語り継がれてしまう残酷な大会でもある。日本代表もこれまで幾度となく歴史的な激闘を演じてきたが、その裏では、一瞬の判断やプレーによって「戦犯」として厳しい視線を向けられた選手たちが存在した。今回は、W杯の舞台で大きな注目を集めることになった日本代表選手5人をピックアップして紹介する。[2/5ページ]
DF:駒野友一(こまの・ゆういち)

2010年南アフリカ大会に出場した 駒野友一【写真:Getty Images】
対戦カード:日本代表対パラグアイ代表
スコア:0-0(PK3:5)
開催年:2010年(南アフリカ大会)
【悲願のベスト8を懸けたPK戦】
2010 FIFAワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、日本代表はグループリーグを2勝1敗で突破。決勝トーナメント1回戦では、史上初のベスト8進出を懸けてパラグアイ代表と対戦した。
延長戦までもつれ込む120分間の激闘はスコアレスのまま終了し、日本の運命はPK戦に委ねられることとなった。
両チームともに成功を重ねる中、日本の3人目のキッカーとして登場したのが、右サイドバックで先発出場していた駒野友一だった。
【渾身のキックは無情にも…】
渾身の力を込めて右足を振り抜いたシュートは、惜しくもクロスバーを直撃。その後、パラグアイが5人全員成功させたことで、日本はPK戦3-5で敗れ、悲願のベスト8進出を逃した。
極度の緊張感に包まれるPK戦では、失敗した選手に注目が集まり、「戦犯」として扱われてしまうことも少なくない。
しかし、試合後に涙を流す駒野のもとへ、多くのチームメイトが駆け寄り、励ましの言葉をかける姿は非常に印象的だった。
大会前の親善試合では結果が出ず、日本代表への期待は決して高くなかった。それでも、岡田武史監督率いるチームは下馬評を覆してベスト16進出を果たし、日本中に大きな感動をもたらした。
その激闘の象徴として、駒野のPKは多くの人々の記憶に刻まれている。