
北中米W杯で出場なしに終わったスター選手たち【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026・北中米大会(北中米W杯)は史上初となる48ヵ国参加の大会となり、決勝・3位決定戦まで進んだチームは最大8試合の過密日程をこなさなければならなかった。強豪国はその日程で勝ち進むため26人の登録選手を起用していったが、中には1試合も出場しないまま大会を去った選手もいる。今回は、W杯でベンチを温め続けた選手たちをピックアップし紹介する。[2/5ページ]
エンゴロ・カンテ(フランス代表)

フランス代表のエンゴロ・カンテ【写真:Getty Images】
生年月日:1991年3月29日
所属クラブ:フェネルバフチェ
25/26リーグ戦成績:18試合2ゴール1アシスト(アル・イテハド)
14試合2ゴール0アシスト(フェネルバフチェ)
代表通算成績;69試合2ゴール3アシスト
【ベテランでも一級品の守備】
エンゴロ・カンテも時代の波には逆らえないのだろうか。
2016年、“ミラクル・レスター”とともに頭角を現し、同年にフランス代表にも初選出されたカンテ。エデン・アザールが「ピッチ上に2人いた」と称賛した驚異的な運動量と、抜群のボール奪取能力で、チェルシーの守備を支え続けた。
2018年にはロシアW杯のフランス優勝に大きく貢献。ポール・ポグバとのダブルボランチは、攻守において隙のない完璧なコンビだった。
その後は負傷により離脱する期間も増え、2022年に行われたカタールW杯は怪我で欠場。アル・イテハド加入により欧州から離れる時期もあったが、やはり代表には必要な存在であり、自身2度目となる北中米W杯の代表メンバーに名を連ねている。
【3位決定戦でもベンチ…】
フランスの中盤に目を移してみると、カンテと同じ守備的MFと呼べるのはオーレリアン・チュアメニくらいであり、先発ではなくとも、クローザー的役割で試合終盤に投入される展開が期待できた。
しかし、大会がどれだけ進んでも、その展開は訪れなかった。スタメンにはチュアメニのほかにアドリアン・ラビオやマヌ・コネが名を連ね、彼らの代わりとなったのはウォーレン・ザイル・エメリであり、カンテはベンチを温めるばかりであった。
優勝を逃した末の3位決定戦でも、ディディエ・デシャン監督はカンテに出場機会を与えず。試合後のピッチ上ではカンテとデシャンが熱い抱擁を交わす姿が見られたが、イングランド戦での6失点敗北という屈辱的な事実は、「2人分」動ける男の存在がピッチ上に必要だった十分な理由となってしまうだろう。