
北中米W杯で出場なしに終わったスター選手たち【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026・北中米大会(北中米W杯)は史上初となる48ヵ国参加の大会となり、決勝・3位決定戦まで進んだチームは最大8試合の過密日程をこなさなければならなかった。強豪国はその日程で勝ち進むため26人の登録選手を起用していったが、中には1試合も出場しないまま大会を去った選手もいる。今回は、W杯でベンチを温め続けた選手たちをピックアップし紹介する。[1/5ページ]
コビー・メイヌー(イングランド代表)

イングランド代表のコビー・メイヌー【写真:Getty Images】
生年月日:2005年4月19日
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
25/26リーグ戦成績:28試合1ゴール2アシスト
代表通算成績;14試合0ゴール0アシスト
【攻撃面で期待】
イングランド代表の盤石のダブルボランチに、コビー・メイヌーが割り込む余地は残されていなかったようだ。
マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ったメイヌーは、2023/24シーズンに次世代を担う中盤として台頭。個人技で局面を打開しチームに推進力を与える力はプレミアリーグ屈指であり、ウルブス戦やアンフィールドでのビューティフルゴールなど、勝負強さもサポーターの心をつかみ、18歳ながら一躍神童として注目を浴びることとなった。
24/25シーズンは、ルベン・アモリム監督のもと、3-4-2-1のダブルボランチやシャドーといった不慣れなポジションを務める必要があり、持ち味が消えてしまう時期が続いたが、マイケル・キャリックが指揮官となった25/26シーズン途中から再び存在感を示すようになった。
そんなメイヌーは北中米ワールドカップに臨むイングランド代表に選出された。デクラン・ライスやエリオット・アンダーソンなど、いわゆる「ダイナモ」型のMFがスタメンとして位置づけられている中、主に攻撃面で違いを生み出す役割を期待された。
【主力がコンディション不良だったのに…】
しかし、本大会では同選手が出場するようなゲーム展開にはならなかった。
守備強度は前述のスタメン組に劣るため、逃げ切りを狙ったメキシコ戦やアルゼンチン戦では交代の選択肢に入らず。
攻撃が停滞していたノルウェー戦やDRコンゴ戦でも、トーマス・トゥヘル監督はアンダーソンを1アンカーとする4-1-4-1で流れを変えようとしたため、交代枠はエベレチ・エゼらトップ下が本職の選手たちにあてがわれた。
とはいえ、体調不良により、決勝トーナメントでまったく本調子ではなかったライスが21歳MFより優先されて起用されたことは、ユナイテッドファンには納得できないことかもしれない。
メイヌーはフランスとの3位決定戦でベンチ外となり、トゥヘルはこれを「試合前に負った負傷の影響」と説明。最後の一戦でドイツ人指揮官は多くのメンバーを入れ替えたが、同選手の出番は不運にも訪れなかった。
とはいえ、まだ21歳。4年後も25歳と考えると、今後はまだまだ活躍の機会はあるはずだ。