
北中米W杯で出場なしに終わったスター選手たち【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026・北中米大会(北中米W杯)は史上初となる48ヵ国参加の大会となり、決勝・3位決定戦まで進んだチームは最大8試合の過密日程をこなさなければならなかった。強豪国はその日程で勝ち進むため26人の登録選手を起用していったが、中には1試合も出場しないまま大会を去った選手もいる。今回は、W杯でベンチを温め続けた選手たちをピックアップし紹介する。[4/5ページ]
アレハンドロ・グリマルド(スペイン代表)

スペイン代表のアレハンドロ・グリマルド【写真:Getty Images】
生年月日:1995年9月20日
所属クラブ:アトレティコ・マドリード
25/26リーグ戦成績:29試合8ゴール8アシスト
代表通算成績;14試合0ゴール2アシスト
【無敗優勝の立役者】
スペイン代表でなければ、アレハンドロ・グリマルドの出場機会は他チームの左SBのそれと同程度だったはずだ。
ラ・マシア出身の左SBであるグリマルドは、ベンフィカで頭角を現し2023年にレバークーゼンへと加入。世界最高レベルの左足の精度でセットプレーから得点を量産し、豊富な運動量で左サイドを攻守に渡って支える、世界屈指の左WBとなった。
その力が存分に発揮されたのは2023/24シーズンで、グリマルドはリーグ戦10ゴール15アシストを記録。レバークーゼンの奇跡の無敗優勝に大きく貢献した。
今季はゲームメイクを務めるシーンも多く、プレーの幅も広がり、間違いなくクラブの中心選手へと成長。この活躍が認められ、北中米ワールドカップのスペイン代表メンバーに選出されている。
【ライバルはベストイレブン選出】
しかし、スペイン代表の左SBには強力なライバルが立ちはだかった。
それがマルク・ククレジャだ。大会期間中にレアル・マドリードへの移籍も発表されたレフティーは、このW杯グループリーグから決勝までの全8試合でフル出場を果たした。90分通して上下動を繰り返し、ウスマヌ・デンベレをはじめ名だたるアタッカーに対してしぶとく食らいついた。
攻守で存在感を示した同選手は間違いなくスペイン代表優勝の立役者であり、FIFAが選出したベストイレブンに名を連ねるのも当然の活躍だった。
グリマルドはその割を食ってしまった形となる。サウジアラビア戦とオーストリア戦以外は全て接戦の試合であり、簡単に交代枠をDFに割けなかったことも、出場なしに終わった要因となった。
同選手はすでに31歳。今夏スペイン3強の一角を担うアトレティコ・マドリードへの移籍はかなったものの、全サッカープレイヤーの夢であるW杯出場は叶わないまま、アメリカの地を去ることとなった。