
北中米W杯で出場なしに終わったスター選手たち【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ2026・北中米大会(北中米W杯)は史上初となる48ヵ国参加の大会となり、決勝・3位決定戦まで進んだチームは最大8試合の過密日程をこなさなければならなかった。強豪国はその日程で勝ち進むため26人の登録選手を起用していったが、中には1試合も出場しないまま大会を去った選手もいる。今回は、W杯でベンチを温め続けた選手たちをピックアップし紹介する。[5/5ページ]
ヴィクトル・ムニョス(スペイン代表)

スペイン代表のヴィクトル・ムニョス【写真:Getty Images】
生年月日:2003年7月13日
所属クラブ:リバプール
25/26リーグ戦成績:34試合6ゴール2アシスト
代表通算成績;2試合1ゴール0アシスト
【滑り込みでW杯選出】
今大会のシンデレラボーイとなるかと思われたヴィクトル・ムニョスだったが、現実はそう甘くなかったようだ。
2003年生まれの同選手はレアル・マドリードのカスティージャ出身で、2024/25シーズンにトップチームデビューを果たした。その試合はバルセロナとの首位攻防戦であり、ムニョスへの期待値の高さがうかがえる。
しかし、前線に豪華なタレントがズラリと並ぶエル・ブランコでは、同選手への出場機会が確保されておらず、完全移籍を決意。オサスナで新境地開拓の道を選んだ。
すると、昨季その才能が開花。一瞬でトップスピードに乗る加速力と、派手ではないがボールを足元に収め続ける奪われないドリブルで、左サイドの攻撃に違いをもたらし続けた。
この活躍が認められ、ムニョスは今年3月に行われた親善試合でスペイン代表初出場を果たす。この試合ではゴールも記録し、華々しい代表デビューを飾っている。
W杯メンバーとなれるかどうかは当落線上ではあったが、対抗馬のフェルミン・ロペスが怪我でW杯欠場となったため、スペイン代表の26枠に滑り込む形となった。
【珍記録も…】
こうして自身初のW杯を迎えたムニョスに、早速チャンスが訪れる。
EURO2024に続き、史上2度目のW杯優勝を狙うスペイン代表が、勝利が確実視されたカーボベルデでまさかの引き分け、スコアレスドローに終わったのだ。
特に問題視されたのが攻撃陣の質で、コンディションに不安があったラミン・ヤマルとニコ・ウィリアムズが揃ってベンチスタート。両翼の迫力が激減した。特に左WGは中盤が本職のガビが務めていたが、目立ったプレーを見せられていなかった。
ムニョスがそのぽっかりと空いた左WGの座を射止め、救世主的存在となるかと思われたが、同選手は不運に見舞われる。ハムストリングの怪我が再発したのだ。
代表合流時から同箇所を痛め、W杯直前の親善試合を欠場していたムニョス。早期復帰を目指していたが、グループリーグでは復帰することができなかった。
もたついている間に、スペインの左WGにはアレックス・バエナが定着。味方との連携面や守備時に光るものを見せる同選手の陰で、ムニョスはベンチから戦況を見守るほかなかった。
出場ゼロのままW杯優勝経験者となったムニョスだが、大会期間中に加入が発表されたリバプールでは、クラブに在籍する選手として史上6人目のW杯ウィナーに。
W杯では真価を発揮できなかったムニョス。来季からプレーするアンフィールドで、自身の能力を知らしめたいところだ。
【著者プロフィール:編集部】
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