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「2年後にはそれを達成できる権利はある」川井健太監督が北海道コンサドーレ札幌で描く未来図「昇格がホームで決まったら…」【独占インタビュー(4)】

シリーズ:コラム text by 黒川広人 photo by Getty Images,hiroto kurokawa

北海道コンサドーレ札幌 川井健太監督 単独インタビューにて

北海道コンサドーレ札幌の川井健太監督【写真:黒川広人】



 J1昇格――。それが北海道コンサドーレ札幌にとって、今季の絶対目標だ。選手たちが「監督には何とも言えない求心力がある」と語る川井健太監督は、昇格の先にあるクラブの未来も見据えている。壮大なビジョンも、目の前の一戦の積み重ねがあってこそ。半年前の開幕戦で得た教訓を糧に、指揮官はブレることなく前へ進み続ける。札幌が描く未来図と、その先に待つ“最高の乾杯”について語ってもらった。※全4回。(取材・文:黒川広人)[2/2ページ]

川井健太監督が北海道コンサドーレ札幌で描く未来図「昇格がホームで決まったら…」

北海道コンサドーレ札幌 川井健太監督 単独インタビューにて

本サイトのインタビューに答える北海道コンサドーレ札幌の川井健太監督【写真:黒川広人】


「僕はやっぱり自分の中の近い将来の目標じゃないですけど、J1で優勝したいんですよね。今J2じゃないかと言われても、2年後にはそれを達成できる権利はあります。だから、僕は2年後にそれが達成できる可能性があると考えています。本当にこの北海道コンサドーレ札幌がこれからアジアに出ていったり、独立的な何かを生み出すようなクラブになってほしいし、したいなと思っています。

 それを助けてくれる文化もあるし、あとは気候ですよね。育成も含めて、気候はお金で買えません。今こうして過ごしていると、将来的にフットボール界で北海道が一人勝ちできるんじゃないかとも思っています。20年後、『北海道リーグが一番強い』と言われるような。そういう未来になるために、今僕らが頑張らなきゃいけないなと思っています」

 もっとも、その壮大な未来も、一歩ずつ積み重ねた先にある。まず目指すのは、J1昇格。ただ一つだ。

「今季の目標はもうJ1昇格です。このためにしっかり準備をしてやっていかなければいけないし、やれていると思います。ただ、勝負事なので何が起こるか分からないというのも事実です」と前置きしたうえで、こう語った。

「本当に団結しなければいけない。でも、団結して勝てるかというと、そうでもない。だからこそ面白いと思うんです。我々は自分たちが正解と思う道を団結して進むこと。その『正解』というものを大前提として合わせていかないと難しいと思います。ファン・サポーターにも協力していただき、理解してもらいながら進んでいければと思います。

 新しい北海道コンサドーレ札幌のフットボールスタイルや文化を今年から構築できると思っています。『やっぱりコンサドーレはそうだよね』という言葉も聞きたいですし、『新しくなったね』という言葉も聞きたい。そこにチャレンジする一年かなと思っています」

 そして、歓喜の瞬間に指揮官が思い描く”祝杯プラン”も教えてくれた。

「昇格がホームで決まったら、僕がクラシック缶をスタッフ全員分持ってこようかなと(笑)。最近ビヤガーデンへ行ったらサッポロクラシックのTシャツもあって、『あれも欲しいな』って(笑)。みんなでそれを着るのもいいんじゃないかって。

 僕、クラシックが好きなんですよ。北海道限定という、あのプライドがいいですよね。本当につい2、3日前にもそんなことを考えていました。昇格したら、『すすきのへ行こう』を歌った後に、みんなでクラシックで乾杯したいなと思っています(笑)」

 哲学を語り、覚悟を語り、未来を語ってくれた川井監督。最後に飛び出したのは、北海道へのリスペクトがにじむ、実に指揮官らしい”祝杯プラン”だった。

 必ずJ1へ戻る――。

 クラブ30周年のメモリアルイヤー。川井健太監督率いる北海道コンサドーレ札幌の新たな挑戦が幕を開ける。

(取材・文:黒川広人)

【著者プロフィール:黒川広人】
北海道出身。大学卒業後、フジテレビで番組制作を担当。2018年よりDAZNにてJリーグ関連の番組制作に携わる。2022年からは株式会社dscに所属し、Jリーグ、Jクラブ、WEリーグをはじめとする各種スポーツ団体の映像ディレクション業務を担当。また、地元・北海道を中心に学生年代の取材活動も精力的に行う。

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【了】

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