
日本人代表の中村敬斗【写真:Getty Images】
プレミアリーグ昇格組のハル・シティが、スタッド・ランス所属の日本代表FW中村敬斗に関心を示している。英メディア『BBC』が18日に報じた。昇格後の戦力整備を進めるクラブにとって、26歳の中村は即戦力候補となる。
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ハル・シティの中村敬斗獲得確率は「60%」か?
『BBC』によると、中村に対するランスの評価額は2150万ポンド(約46億円)。契約は2028年まで残っており、これまでにビジャレアルとベシクタシュから最大1550万ポンド(約33億円)のオファーが届いたが、ランスは応じなかったという。
今回の報道に先立つ7月23日、ハルのオーナーであるアジュン・ウルジャル氏は、自身のXで移籍交渉の進捗を示すリストを公開した。そこには日本国旗とともに「99%」と記された枠に加え、別枠で「60%」の表示もあった。翌24日に日本代表MF守田英正の加入が発表されたため、99%は守田を指したとみられる。60%については現地で日本代表MF佐野航大とする報道が出ていたが、現状その噂は終息しており、今回の『BBC』の報道から類推するに、中村敬斗を指していたのだろう。
では、もし26才の日本代表FWがイングランドのクラブに加入する場合、どのような起用法になるのか。
昇格組の速攻に生きる中村敬斗の得点力
ハルを率いるセルゲイ・ヤキロビッチ監督は、4-2-3-1をベースとした堅守速攻だが、大一番では3-4-3も併用してきた。戦力的に十分ではない昇格組がプレミアリーグで戦う際、5バック気味にも戦える3バックを採用するのはよくあることだ。順当に考えれば、新シーズンでハルは3-4-3を採用するはず。
その場合、中村がプレー可能なポジションは左ウイングバックか、左シャドーだが、前者は層が厚い。左ウイングバックで先発濃厚なライアン・ジャイルズはプレミアリーグでプレーした実績があり、昨季はクラブ内最多のリーグ戦8アシストを記録している。他にもニューカッスルからベテランのマット・ターゲットを獲得しており、彼は3バックの左CBで起用される可能性もあるが、いずれにしてもここの枠は大きくはない。
また現状左シャドーに関しては層が薄く、現状のスタメンであるカナダ代表FWリアム・ミラーも絶対的な存在とは言えない上に、現状負傷中である。順当に考えればここで起用される可能性が高いだろう。
いずれにしてもプレミアリーグ基準ではまだまだ攻撃陣の選手層が薄いハル・シティにとって、守備でハードワークできる上で、奪ったボールを失わずに敵陣まで運べる日本人アタッカーが加入すれば、スタメンで出られる可能性は高い。プレミアリーグでの出場機会は中村のキャリアにとっても良い影響を及ぼすだろう。
ただ、中村が気をつけたい点がひとつある。ランスからの退団交渉が難航したことを踏まえれば、ハルが降格した場合に比較的安価で移籍できるよう、降格条項をつけておくべきかもしれない。もちろん、中村の活躍でハル・シティが残留できるのがベストなストーリーではあるが。
(文:内藤秀明)
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