
横浜F・マリノスの角田涼太朗【写真:Getty Images】
横浜F・マリノスのDF角田涼太朗が、左サイドバックという新たなポジションに挑んでいる。センターバックを主戦場としてきた27歳は、スティーブ・コリカ監督のもとで左サイドバックに挑戦。16歳の三井寺眞との左サイドの縦関係を築きながら、守備だけでなく攻撃面でも新たな可能性を探っている。背番号22は、新生マリノスとともに、自身のプレーの幅を広げようとしている。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
【2026/27明治安田J1リーグ第3節】
2026年8月22日 横浜F・マリノス 1-0 ヴィッセル神戸
(日産スタジアム)
「監督が『やれ』という限りは…」27歳が見据える新境地と名門復活への思い

2025年夏に古巣復帰を果たした角田涼太朗は、守備の要としてJ1残留に大きく貢献。クラブへの愛着も深い【写真:Getty Images】
「(中山選手のことは)そこまで意識することはないですけど、今も今、すごく調子がいいし、同じタイプと言っていいのかわからないけど、そういうプレーヤーになれたらいいですね。
僕も海外に行ったからわかりますけど、世界的に見ればCBとしての自分はサイズ的に小さい。やっぱり左SBもできなきゃいけないというのが自分の中にはあるので、前向きに捉えています。
現時点ではCBの方が強みを出せるとは思いますけど、やれることやプレーの幅は広いかなと。それこそ、SBができて損は絶対にないので、監督が『やれ』という限りはやっていきたいですね」と27歳になった男は新境地開拓に果敢に挑んでいくつもりだ。
それがマリノスの名門復活、上位躍進につながれば理想的。2025年に復帰してからの1年間は正直、苦労の連続だったに違いない。
「ここ数年はうまくいかないシーズンを過ごしていますし、クラブとしてもう1つ上のステージで戦わなきゃいけない。それをみんなに見せてあげたいですし、そういうクラブにしていきたいと思います」
角田の思いは切実なものがある。筑波大学在籍中の2019年、そしてマリノスの若手だった2022年にJ1優勝していた頃の記憶が鮮明に残っているからだ。そうやって、常に上位に君臨するチームにするのが、1年前に古巣復帰した彼の使命でもある。
「今年が再び上に行くきっかけになればいいかなと思います」と力を込めた27歳の新人左SBは高い領域を見据え、ここからもグングン突き進んでいくはずだ。
(取材・文:元川悦子)
【著者プロフィール:元川悦子】
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2022年カタール大会まで8回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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