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まさかのコンバートで覚醒! ポジション変更が大成功した選手5選

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images


まさかのコンバートで覚醒! ポジション変更が大成功した選手【写真:Getty Images】



サッカーにおいて、ポジション変更(コンバート)は選手のキャリアを大きく左右する。慣れ親しんだ役割を離れることは大きなリスクを伴う一方、それまで眠っていた才能が開花するきっかけにもなり得るからだ。実際、ポジション変更を機に評価を一変させ、世界屈指の名手へと上り詰めた選手もいる。今回は、ポジション変更によって新たな境地を切り開いた選手を紹介する。[3/5ページ]

FW:ティエリ・アンリ

元アーセナル所属のティエリ・アンリ
元アーセナル所属のティエリ・アンリ【写真:Getty Images】


生年月日:1977年8月17日
ポジション変更:ウイング→センターフォワード

【伸び悩んでいた快速ウインガー】

 ティエリ・アンリはASモナコでプロキャリアをスタートさせ、持ち前のスピードを生かすサイドアタッカーとして頭角を現した。

 下部組織時代はストライカーとしてプレーしていたようだが、当時のモナコにはブラジル代表FWソニー・アンデルソンという強力なライバルが存在。これによりクラブではサイドが主戦場となり、フランス代表でもウイングの位置で起用されていた。

 しかし、1999年1月に加入したユヴェントスでは本領を発揮できず、わずか半年で退団。そんなアンリに手を差し伸べたのが、当時アーセナルの指揮官であり、モナコ時代にもアンリを指導していたアーセン・ベンゲルだった。


【ベンゲルが見抜いた得点力】

 1999年8月、アンリはベンゲルの強い希望でアーセナルに完全移籍を果たす。

 英メディア『FourFourTwo』によると、ベンゲルは加入前のアンリに対し「ウイングでプレーするのは時間の無駄だ。君は9番(ストライカー)の選手なんだから」と話したという。早くからアンリの才能を見抜いていたベンゲルは、同選手をサイドではなく中央、すなわちストライカーとして起用した。

 プロキャリアでは最前線でのプレー経験が少なかったアンリだが、このポジション変更は大当たり。アーセナル加入1年目からリーグ戦17ゴール8アシストの好成績を残すと、2年目も17ゴール9アシストとゴールを量産した。

 その後は、5季連続でリーグ戦20ゴールを達成するなど、プレミアリーグ屈指の点取り屋として躍動。アーセナル在籍期間中に、2度のプレミアリーグ優勝と4度のリーグ得点王を経験している。

 最終的にはクラブ史上最多の公式戦228ゴールを記録したアンリ。この数字を残した伝説的ストライカーが、加入前まで主にウインガーとしてプレーしていたという事実は、その適性を見抜いたベンゲルの慧眼を物語っている。

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