
バルセロナで花を咲かせられなかったカンテラ選手【写真:Getty Images】
ラ・リーガに所属するバルセロナは、世界屈指の育成組織『ラ・マシア』で数多くの若き才能を磨いてきた。メッシ、イニエスタ、ヤマルといったカンテラーノたちはピッチ上でクラブの哲学を体現している。一方、ラ・マシア産の逸材として高い期待を背負ってトップチームに辿り着いたものの、活躍することができずに他クラブへと去っていったカンテラ選手も多い。今回は、バルセロナで花を咲かせられなかったカンテラ選手を5人ピックアップして紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照(9月5日時点)。[4/5ページ]
FW:アダマ・トラオレ

アダマ・トラオレ【写真:Getty Images】
生年月日:1996年1月25日
バルセロナ在籍期間:2004年7月1日~2015年8月14日/2022年1月29日~2022年6月30日
現所属クラブ:デポルティーボ・ア・コルーニャ(スペイン)
26/27リーグ戦成績:1試合0ゴール0アシスト
【17歳でデビューするも…】
ジェラール・ピケやセスク・ファブレガスといった例外はあるものの、ラ・マシア産の逸材がバルセロナを去ると基本的には“片道切符”となることが多い。その点を踏まえると、一度他クラブへと出て行ってから再びバルセロナに加入したアダマ・トラオレは珍しいケースに分類されるだろう。
マリ共和国出身の両親の元でバルセロナ郊外で生まれたトラオレは、2004年にラ・マシア入り。
2013年にBチームへ昇格し、直後にはトップチーム昇格を勝ち取った。ちなみに、トップチームデビュー戦となった2013年11月23日のグラナダ戦ではネイマールとの交代でピッチに立っており、この時トラオレはまだ17歳だった。
だが、バルセロナのトップチームはやはり層が厚く、トラオレは満足のいく出場機会を得られないまま2015年8月にアストン・ヴィラ(イングランド)への加入を決断する。
【プレミアリーグ移籍で肉体改造】
すると、高いフィジカル能力を求められるプレミアリーグが水にあったのか、トラオレは圧倒的なスピードと強靭な肉体を持つウインガーに進化。その外見はアメリカンフットボールの選手と見間違うほど筋骨隆々となった。
トラオレがバルセロナ帰還を果たしたのは2022年1月、冬の移籍市場だった。シャビ・エルナンデス監督の要望によりローン移籍で“我が家”に戻ってくると、プレミア仕込みの馬力溢れる突破でサイド攻撃のオプションとなり、2021/22シーズンはラ・リーガで11試合に出場した。
しかし、0ゴール2アシストと結果を残せたとは言えず、バルセロナは買取オプションを行使せず。バルセロナにおけるトラオレの二度目の挑戦はわずか半年足らずで終了となった。