
【写真:Getty Images】
移籍市場で大金を投じれば、必ずしもチームが強くなるわけではない。むしろ、補強の意図やポジションのバランスが欠けば、巨額の投資がそのままリスクになる。今夏も欧州では、多額の移籍金を費やした一方で、スカッドに明確な穴を残したクラブがいくつもあった。今回は、今夏の移籍市場で「買い物が下手だった」と言わざるを得ない欧州クラブを5つ紹介する。[2/5ページ]
エヴァートン(イングランド)

【写真:Getty Images】
獲得した選手数:7人
獲得額合計:1億275万ユーロ(約190億円)
放出額合計:1億2895万ユーロ(約238.5億円)
【超スモールスカッドに】
今季のエヴァートンは、プレミアリーグに登録する25人を選ぶ必要がない。というのも、シニア選手が18人しかいないという、異常なほどのスモールスカッドになっているからだ。
移籍金の収支で見れば、移籍市場の閉幕間際にイリマン・エンディアイエをマンチェスター・シティに7000万ユーロ(約129.5億円)で放出したため黒字となっている。
エース格の一人だったベトも1800万ユーロ(約33.3億円)で放出するなど、人員整理を進めた。しかし、主力の売却で得た資金を再投資することに失敗したのが、今夏の最大の失態だろう。
【ストライカーと左SBが1人のみ】
モナコのFWフォラリン・バログンやトッテナム・ホットスパーのFWリシャルリソンが補強候補に挙がったが、いずれもクラブ間での合意に至らなかった。その結果、本職がストライカーの選手はティエルノ・バリーしかいない。
もう一つ選手層が薄いのが左SBだ。若手SBアダム・アズノウをマラガにローン移籍で放出しながらも代替選手を獲得せず、本職の左SBはヴィタリー・ミコレンコのみとなっている。
この選手層の薄さにもかかわらず、デッドラインデーに一つの移籍も決めることができなかった。国内のみの戦いになるとはいえ、デヴィッド・モイーズ監督にとって選択肢が少ないのは、決して良い傾向とは言えないだろう。