
【写真:Getty Images】
移籍市場で大金を投じれば、必ずしもチームが強くなるわけではない。むしろ、補強の意図やポジションのバランスが欠けば、巨額の投資がそのままリスクになる。今夏も欧州では、多額の移籍金を費やした一方で、スカッドに明確な穴を残したクラブがいくつもあった。今回は、今夏の移籍市場で「買い物が下手だった」と言わざるを得ない欧州クラブを5つ紹介する。[3/5ページ]
ユヴェントス(イタリア)

【写真:Getty Images】
獲得した選手数:11人
獲得額合計:1億6435万ユーロ(約302.3億円)
放出額合計:2650万ユーロ(約49億円)
【最高額がすでに余剰戦力】
イタリアを代表する名門クラブであるユヴェントス。しかし、近年はタイトルから遠ざかり、今季は3季ぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場を逃した。
過去4シーズンで4億1500万ユーロ(約767.5億円)もの移籍金を市場に投じながらも、スカッドのバランスが悪いというのは深刻な課題だ。
今夏、最大となる4275万ユーロ(約79億円)の移籍金を使ったのは、昨夏に一定の条件を満たしたことで買い取り義務が行使されたロイス・オペンダだ。セリエAで1ゴールにとどまった彼は、すでに構想外となり、ローン移籍でチームを去った。
余剰戦力の整理も進まず、今夏に売却に成功したのは、昨夏の時点で買い取り義務付きのローンでマルセイユに移籍していたティモシー・ウェアのみ。
ジョナサン・デイヴィッドやミケーレ・ディ・グレゴリオ、ファビオ・ミレッティ、ジョアン・マリオらはいずれも買い取りオプション付きのローン移籍での放出となり、完全移籍での整理はできなかった。
【あまりに不安定な上層部】
こうした不安定な移籍市場が続くのは、上層部と監督の交代が続いているからにほかならない。
選手のリクルートを担う責任者は、過去1年だけでも3度交代。クリスティアーノ・ジュントーリの後任として移籍市場を指揮したダミアン・コモリも、わずか1年でチームを去った。
監督も2024年夏にマッシミリアーノ・アッレグリが解任されて以降、チアゴ・モッタ、イゴール・トゥドール、ルチアーノ・スパレッティと短期間で変わり続けている。
これだけチームの土台となる部分が揺らぎ続けているのであれば、移籍市場でうまくいくはずがないだろう。