
【写真:Getty Images】
移籍市場で大金を投じれば、必ずしもチームが強くなるわけではない。むしろ、補強の意図やポジションのバランスが欠けば、巨額の投資がそのままリスクになる。今夏も欧州では、多額の移籍金を費やした一方で、スカッドに明確な穴を残したクラブがいくつもあった。今回は、今夏の移籍市場で「買い物が下手だった」と言わざるを得ない欧州クラブを5つ紹介する。[4/5ページ]
トッテナム・ホットスパー(イングランド)

【写真:Getty Images】
獲得した選手数:10人
獲得額合計:3億6635万ユーロ(約677.4億円)
放出額合計:1億6425万ユーロ(約300億円)
【クラブ史上最高額で補強も…】
今夏、トッテナム・ホットスパーは2シーズン連続での17位フィニッシュからの逆襲を目指し、クラブ史上最大規模の補強を行った。
ロベルト・デ・ゼルビ監督の戦術への適応度が高いと予想されるDFマルコス・セネシ、DFヤン・ポール・ファン・ヘッケ、MFサンドロ・トナーリ、MFマテウス・フェルナンデスの獲得は、クラブにとって大きなプラスとなりそうだ。
しかし、中盤の2人とアタッカーのサヴィオの3人を獲得するだけで約3億ユーロ(約555億円)の移籍金を使ったのは、あまりに高額だ。いずれも市場価値を大幅に上回る金額であり、オーバーペイは否めない。
これだけの移籍金を使いながらも、不足しているポジションがあるのも大きな懸念点だ。
【最前線と最後尾に不安】
特に左WGとストライカーの層は薄い。新加入のミハイロ・ムドリクは加入直後に負傷し、FWウィルソン・オドベールも長期離脱中。そのため、球離れの悪さで批判を浴びるFWマティス・テルを継続的に左WGで起用する必要が生まれそうだ。
ストライカーについてもFWオマル・マルムシュを獲得したが、彼はワントップよりも2トップに適性がある選手。デ・ゼルビのシステムにおける最前線との相性は、あまり良いようには思えない。
GKのアントニーン・キンスキーもセービングに課題を抱えており、最前線と最後尾に引き続き課題が残るのは深刻な問題だ。