【写真:Getty Images】
移籍市場で大金を投じれば、必ずしもチームが強くなるわけではない。むしろ、補強の意図やポジションのバランスが欠けば、巨額の投資がそのままリスクになる。今夏も欧州では、多額の移籍金を費やした一方で、スカッドに明確な穴を残したクラブがいくつもあった。今回は、今夏の移籍市場で「買い物が下手だった」と言わざるを得ない欧州クラブを5つ紹介する。[1/5ページ]
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リヴァプール(イングランド)

【写真:Getty Images】
獲得した選手数:6人
獲得額合計:2億6460万ユーロ(約489.5億円)
放出額合計:3120万ユーロ(約57.7億円)
【大型補強も偏りが激しいスカッド】
今夏、リヴァプールは2億6460万ユーロ(約489.5億円)もの移籍金を市場に投じた。これだけの資金を使えばスカッドのバランスが整いそうなものだが、彼らの場合は懸念材料が多く残っている。
スカッドに大きな変化があったのが、契約満了でチームを去った功労者たちだ。モハメド・サラー、イブラヒム・コナテ、アンドリュー・ロバートソンの3選手が退団している。
しかし、明確に後釜となる選手を獲得したのは、CBのジェレミー・ジャケとロナルド・アラウホのみ。本職の右WGはヤンクバ・ミンテやイスマイラ・サールを狙いながらも獲得に至らず、左SBは構想外だったコスタス・ツィミカスをローンバックすることで暫定的に埋めている形だ。
カーティス・ジョーンズが去った中盤も補強せず、遠藤航が構想から外れているうえにコンディションも万全ではないことから、ドミニク・ソボスライ、アレクシス・マック・アリスター、ライアン・フラーフェンベルフの3選手が出ずっぱりになる状況も予想される。
【明らかな左サイド偏重】
ブラッドリー・バルコラとヴィクトル・ムニョスという優れたアタッカーを獲得したが、いずれも右サイドより左サイドを得意とする選手だ。既存戦力のコーディ・ガクポとリオ・エングモアも含め、左WGに戦力が偏っているのは気になる点だ。
こうした偏ったスカッドを、アンドニ・イラオラ新監督がどのように調理するのか。今季のリヴァプールにおける大きな焦点となりそうだ。