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「堅守への意識が薄れてきている」。アビスパ福岡に何が起きている? 攻撃強化の裏で揺らぐ強み【英国人の視点】

アビスパ福岡
伝統の堅守が失われつつあるアビスパ福岡【写真:Getty Images】



 アビスパ福岡の代名詞だった“堅守”が揺らいでいる。2025シーズンは38試合でわずか38失点、16試合のクリーンシートを記録したが、今季は開幕7試合ですでに11失点。より攻撃的なチームへ進化しようとする中で、これまで積み上げてきた強みとのバランスに苦しんでいる。清水エスパルス戦後、選手と指揮官の言葉から浮かび上がったのは、単なる守備力低下ではない。アビスパ福岡はいま、何を残し、何を変えるべきなのか。(取材・文:ショーン・キャロル)[2/2ページ]

「百年構想リーグと今のリーグで違うのは…」

アビスパ福岡の塚原真也
塚原真也監督が話す百年構想リーグとの違いは?【写真:Getty Images】



「いろいろな観点から考えると、一つは失点が増えている一方で、攻撃力というか、得点の方も増えているということです。ただ、その一方で少しバランスを崩した状況で攻め込んでいて、その背後を突かれているというのは一つあるかなと思います。

 百年構想リーグと今のリーグで違うのは、百年構想リーグでは相手のフィード一発で失点することが何度かあったんですけど、そこは軽減することができています。ただ、今日のように全体的な守備は悪くなくても、一つの場面でやられてしまう。それが続いているという印象です」

 そして今週末、福岡はその点で再び厳しい試練に直面する。

 ベスト電器スタジアムに迎えるのは、J1最多タイの得点数を誇るサンフレッチェ広島だ。

 広島は先週末、セレッソ大阪を6-1で粉砕したばかり。鈴木章斗らを無失点に封じ込めることは、福岡にとって間違いなく難しいミッションになる。

 それでも、もし福岡がそれを成し遂げることができれば、チームが必要としている大きな自信につながるだろう。

 そして、守備と攻撃のバランスを取り戻し、今季を本格的に軌道に乗せるためのターニングポイントになるかもしれない。

(取材・文:ショーン・キャロル)

著者プロフィール:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー “摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。

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