
立て直し急務!5大リーグ、日本人所属の不調チーム5選【写真:Getty Images】
欧州サッカー5大リーグには、日本人選手が所属しながら開幕から低迷するクラブが少なくない。混沌とする戦いのさなか、先発落ちに苦しむ選手もいれば、逆境で輝く選手もいる。今回は5クラブの不振の実情と、そこに立つ日本人選手の今を追った。*成績は9月18日時点のもの [4/5ページ]
クリスタル・パレス

クリスタル・パレスの鎌田大地【写真:Getty Images】
所属日本人:冨安健洋、鎌田大地
リーグ順位:16位
成績:1勝0分3敗(第4節終了時点)
【欧州タイトル獲得から一転】
冨安健洋と鎌田大地が所属するクリスタル・パレスは、2026/27シーズン開幕から4試合を終えて1勝3敗。勝ち点3、6得点11失点で、16位と苦しいスタートを切っている。
2024/25シーズンにFAカップ、昨季はUEFAカンファレンスリーグ(UECL)を制したチームが、新体制で課題に直面している。
タイトル獲得に導いたオリヴァー・グラスナー監督が退任し、後任にはリヨンやランスを率いたフランス人指揮官ピエール・サージュが就任。しかし、開幕戦はアウェイでエヴァートンに0-2と敗れ、続くホームのマンチェスター・シティ戦でも、アーリング・ハーランドとラヤン・シェルキにそれぞれ2得点を許して1-4の大敗を喫した。
シティ戦後、サージュ監督は最初の60分間は試合についていけたと振り返る一方、交代後にチームの活力が落ちたと指摘。プレシーズンの準備の遅れにも言及し、選手を入れ替えても運動量や強度を維持できなかったことに不満を示した。
それでも、現地時間9月5日のフラム戦では反発力を見せた。アウェイで2度リードを許しながら、そのたびに追いつくと、最後はベン・チルウェルが決勝点を挙げて3-2で逆転勝利。新体制でリーグ戦初白星を手にし、開幕からの連敗を2で止めた。
ただし、現地時間9月12日の第4節では、ホームでイプスウィッチに2-3で敗戦。前半にアクセル・ディサシが退場して数的不利となり、一度は2-2に追いついたものの、終盤に決勝点を許した。開幕から4試合すべてで複数失点を喫しており、守備の立て直しが急務となっている。
夏の移籍市場では、センターバックのマクサンス・ラクロワがチェルシーへ、右サイドで攻守を支えたダニエル・ムニョスがノッティンガム・フォレストへ移籍した。一方で、冨安やチルウェル、ディサシらを迎え、守備陣の補強にも動いている。
主力放出だけに不振の原因を求めることはできないが、監督交代と選手の入れ替えが重なったチームは、まだ安定感を得られていない。新戦力との連係を高め、失点を減らせるかが浮上への鍵となる。
【立て直しを左右する2人の日本人選手】
今夏加入した冨安は、すでにチームの一員としてプレーしていた鎌田とともに、サージュ新体制でシーズンを迎えた。
加入直後のプレシーズンマッチで途中出場すると、開幕戦のエヴァートン戦では、負傷者が出たことで出番が訪れた。686日ぶりにプレミアリーグのピッチに立ち、鎌田との共演も実現した。
続くシティ戦では、負傷したシャディ・リアドに代わって3バックの一角に入り、移籍後初先発。しかし、後半に左足を気にする様子を見せ、74分にディサシとの交代でピッチを退いた。詳しい状態は当時明らかにされておらず、コンディションが懸念された。
フラム戦では出場機会がなかったものの、現地時間9月8日のカラバオカップ・ミドルズブラ戦で加入後初のフル出場を果たした。さらに、第4節のイプスウィッチ戦でも、ディサシの退場を受けて37分から出場している。シティ戦での途中交代は気がかりな出来事だったが、その後は再び実戦でプレーを重ねている。
一方の鎌田は、先発出場を重ねながら攻撃面で存在感を示している。ミドルズブラ戦では今季公式戦初ゴールを挙げ、第4節のイプスウィッチ戦では2アシストを記録。勝利には結びつかなかったものの、チャンスを生み出す役割を担った。
冨安がコンディションを維持して継続的に出場機会を確保し、鎌田が攻撃を支えられるか。タイトル獲得を重ねたグラスナー体制からの転換期にあるパレスで、日本人2人の働きもチームの立て直しを左右する。