サッカーU-21日本代表は30日、第20回アジア競技大会の準決勝でウズベキスタンと対戦し、120分間を1-1で終え、PK戦の末に勝利した。この一戦について、長年にわたり日本代表やJリーグを取材し続けてきた名物記者の元川悦子氏に随時話を聞いた。(語り手:元川悦子)[3/6ページ]
大岩剛監督の采配は「批判されそう」
――35分を過ぎて日本はシュート0本です。
「後半、けっこうメンバー変わりそうですね」
――変えないと流れが変わらなそうですね。
「そうですね。とくに前線が迫力不足。ンワディケは頭から出すのでは? 横山(夢樹)は出すでしょう。嶋本(悠大)も可能性があります」
――ここで前半が終わりました。0-1でリードされています。
「これは厳しい前半でしたけど、まだ0-1なので、後半巻き返してほしいです」
――とくに改善すべきはどこでしょうか。
「守備は前半頭のバタバタ感はなくなってきましたが、良い位置でボールを奪えていないので、1対1で勝ち切って、奪う位置を引き上げてほしいですね。あと攻撃面で落ち着きどころがないので、それを中盤の石渡とかが作ってほしいですが、交代選手に期待です」
――決勝にいかないと韓国が色々言ってきそうです…
「韓国は本気で金メダルを狙っていますから。決勝が日韓戦にならないと、サッカー男子は盛り上がらずに終わるでしょう。あと大岩さんがこうやって毎回メンバーを大幅変更してることへも批判が出そうです」
――先発全員変更は少し意外でした。
「前回、北朝鮮戦でよかったンワディケとか、個で勝てる横山とかを先発させた方が良かったという意見が出るでしょうし、大岩さんを代表監督にして大丈夫かという話も出てきますよね。中2日なので、フレッシュなメンバーで戦おうという狙いは前々からありましたが、準決勝ではもう少し連戦の選手を出すと思いました」
――ですが、大岩監督は短期決戦に強いと言われていますよね?
「今までは結果を出してきましたから。今回、これだけ変えている理由というのは、北朝鮮戦後の会見では言ってなかったので、ハッキリと聞いたわけではないですが、選手層を厚くしながら勝つという姿勢を示したかったのかなと。これで負けたら期待感が一気に下がるので、そうならないように巻き返してほしいです」
――北朝鮮戦の消耗が予想よりあった可能性もありますね。
「それはあったかもしれないです。横山は2枚がかりでマークされてかなりしんどそうでした」
――延長戦の可能性もあります。
「それも考えて、このメンバーなんだと思います」
――そうですね。ただ思ったより早く動かないといけない展開になったのは大岩監督としても誤算でしょうか。
「前半は0-0でいきたかったでしょうね。最初の失点は誤算だったかもしれない。早めに動いた方がよさそうですが、どうしますかね」

