サッカーU-21日本代表は30日、第20回アジア競技大会の準決勝でウズベキスタンと対戦し、120分間を1-1で終え、PK戦の末に勝利した。この一戦について、長年にわたり日本代表やJリーグを取材し続けてきた名物記者の元川悦子氏に随時話を聞いた。(語り手:元川悦子)[4/6ページ]
「道脇豊は本当に苦しんでいる」
――後半、日本は古谷柊介を下げて横山を入れます。左サイドからの攻めが増えそうですね。
「そうなると思います。小杉(啓太)と横山の縦関係に、石井が絡んで活性化してほしいです」
――その横山は良い入りを見せています。
「地元凱旋ですから、気合入ってるでしょう。香川(真司)が見に来ると言っていました。本当に来てたらいいですが」
――そうなんですね。
「『真司さんが来ると思います』と。その香川はアジア大会に出たことないですね」
――ウズベキスタンの守備は崩れません。
「ウズベクの守備は安定してると思います。攻撃では個人個人が運べて、フィニッシュにも持ち込めるので力強いです」
――中盤の攻防でも負けている印象です。
「そうですね、中盤は負けてますね。石渡はもっとできるはずなんですが…。セレッソ(大阪)のホームだし、奮起してほしいです」
――日本の攻撃は可能性あるのが横山の個人技くらいですね…。右サイドは機能していません。
「森(壮一朗)と石橋(瀬凪)では崩せないかな…という印象もありますね」
――62分、大関と嶋本を入れます。
「インサイドハーフを変えるってことですね」
――ンワディケも入ります。道脇はまたゴールを奪えませんでした。
「道脇は本当に苦しんでいる印象ですね。U-17の頃はかなりの有望株でしたが。このままだと五輪には行けなそうです」
――交代選手が躍動して日本のペースになりました。
「この交代まで0-0でいくのが大岩さんのシナリオでしたね。大関、嶋本、横山、ンワディケ、このあたりが今大会の主力でしょう。石井もグループリーグはよかっですが、今日は存在感を出せなかったですね」
――日本は攻めていますが、ウズベキスタンの守備が固いです。
「中は固められているので、横山中心に外で剥がして、中を使って決めたいところですね。あるいはリスタートか」
――前半は中盤の選手がなかなか厚みを作れなかったですが、大関と嶋本の投入で変わりましたね。
「この2人がやっぱり実力的に少し上ですから、他の中盤より。中島と石渡はもっとできると思いますけどね」
――ただゴールが遠い日本です。
「最初からこのメンバーでいっていたら…という批判が出そうです。中2日が続くので、マネジメントを工夫したんでしょうけど」
――それにしても大胆すぎた印象です。
「確かにそれはあります」
――横山のドリブルが効いています。あとは決め切るだけですね。
「そこが課題ですが、トライしていけば良くなる可能性は「大」です。冬か来年夏には日本にいないでしょう。三井寺(眞)とかも1年半後の五輪予選の時に日本にいるかどうか…。予選はAマッチデーではないので、欧州組は呼べないでしょうし」

