サッカーU-21日本代表は3日、第20回アジア競技大会の決勝で韓国と対戦し、0-1で敗れた。この一戦について、長年にわたり日本代表やJリーグを取材し続けてきた名物記者の元川悦子氏に随時話を聞いた。(語り手:元川悦子)[2/6ページ]
「そもそも今大会の韓国は強くない」
――試合が始まりました。立ち上がりの注目ポイントを教えてください。
「フォーメーションを確認中ですが、韓国は4-4-2、日本は4-3-3です。嶋本(悠大)が2トップ気味に前にいっているので、前線で起点を作って攻め込みたいところです。韓国の2トップは9番が最前線で10番がセカンドトップみたいな感じで衛星的に動いている。前線には高さがあるので、空中戦も大事です」
――日本は立ち上がり、ビルドアップからのミスでピンチを招きました。
「韓国はフィニッシュまで持ち込む個の力がありますね」
――ただ、15分が経過してピンチらしいピンチはそれだけですね。
「今のところ、韓国が圧倒的に強いという印象はないですね。そもそも今大会の韓国は過去のアジア大会のチームより強くないと言われているようです」
――そうなんですね。あまり育成ができていないのでしょうか。
「そう言っているメディアの人がいました。育成に課題があることは、日本から行ってた指導者の人も言っていましたよ」
――とはいえ韓国は負けたら大騒ぎになりそうです。
「そうでしょうね。U-23で、オーバーエイジも使っていますから」
――日本は少し重心が低いように見えます。
「確かにそうです。センターサークルの少し前にンワディケ(・ウチェブライアン世雄)がいますから。横山の位置も低い。前半はセーフティーにという意識が自ずと働いてますかね」
――ずるずるいくと、準決勝で120分間戦っている日本は厳しいですね。
「どこかで勝負を仕掛けるでしょうけどね。勝負が決まらず、ずるずるいくと日本の方が不利です」
――ンワディケとCBキム・ジス、今日は激しい戦いになりそうです。
「そこが1つポイントでしょうね。そのこぼれを嶋本が拾えたらチャンスになるかもしれません」
――しかし、そのンワディケが立ち上がれません。
「これは痛いですね。交代は道脇(豊)ではなく福永ですね。石井を中に入れて、福永が右でしょうか」
――そして嶋本がワントップです。経験があるのでしょうか。
「全然ワントップの選手じゃないですが、こうなったらやるしかないって感じでしょう。道脇が良くないのと、交代カードとして取っておきたいのもあると思います」

