サッカーU-21日本代表は3日、第20回アジア競技大会の決勝で韓国と対戦し、0-1で敗れた。この一戦について、長年にわたり日本代表やJリーグを取材し続けてきた名物記者の元川悦子氏に随時話を聞いた。(語り手:元川悦子)[6/6ページ]
「パリ、ロス五輪世代ではアジアを圧倒できない」
――大岩監督は試合中の修正という点でも力を発揮できなかったように思いますが、どうでしょうか。
「今日は試合中の修正が今一つできなかったですけど、ターンオーバーということで、ある程度は決め打ちしたメンバーで戦おうという考えがあったのかもしれないなとは思います。ンワディケがいなくなり、攻撃の交代カードも乏しかったので、修正しづらかったのも事実ですね」
――ただ、鹿島アントラーズ時代から先制されると勝てないとも言われます。そのあたりはA代表でも不安になりそうです。
「確かにそれはありますね…。ただ、A代表にはもっとタレントがいるので、彼らとうまくやれれば、大丈夫かなとは思いますけどね。伊東(純也)とか上田(綺世)、堂安(律)、久保(建英)とうまくやることが大事になってきます」
――森保一監督はかなり人心掌握に長けた人だと思いますが、大岩さんはどういう印象ですか。
「大岩さんの下でやっていたパリ五輪世代、ロス五輪世代の選手たちは、大岩さんと強固な信頼関係を構築してますね。大関も信じられる監督と言っていました」
――森保さんのやり方をどこまで引き継ぐのか、それともまったく新しいものにするのか。そこが注目ですね。
「そうですね。ただ、今のパリ、ロス五輪世代混合軍だけでアジアを圧倒的に勝つレベルにはないでしょうから、どうしても上の世代ともうまくやっていく必要がありますね」
▽語り手:元川悦子
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2026年北中米大会まで9回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
U-21日本代表、大岩剛監督の采配に疑問…銀メダルで評価は?【韓国戦どこよりも早い採点】
「いくらなんでもひどすぎる」アジア競技大会、韓国紙が大会運営を痛烈批判
先制されると勝ち切れない。U-21日本代表・大岩剛監督、鹿島時代にも見られた“ある傾向”
【了】


