
天皇杯第3回戦・横浜F・マリノス対京都産業大学【写真:Getty Images】
J1水戸ホーリーホックを破った京都産業大学が、今度は横浜F・マリノスに挑む。7日の天皇杯3回戦を前に、京産大のJクラブ加入内定者は4人となった。過去にも未来のプロ選手を擁する大学勢が番狂わせを演じてきた大会。マリノスは、勢いある挑戦者を退けられるか。
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マリノスはターンオーバー濃厚?
横浜F・マリノスは7日、日産スタジアムで天皇杯JFA第106回全日本サッカー選手権大会3回戦に臨み、京都産業大学と対戦する。
相手の京産大にはU-21日本代表FW福永裕也が名を連ねる。アジア競技大会で銀メダルを獲得したメンバーとして、大学サッカーの枠を越えて注目を集めた。全6試合のうち5試合でピッチに立ち、主に右のウイングとして大岩剛監督率いるチームの攻撃を担った。
注目すべき選手は彼のほかにも複数いる。Jクラブへの加入内定者は10月6日時点で4人を数える。共同主将のMF伊藤翼が徳島ヴォルティス、DF小野成夢が清水エスパルスに内定。DF滝口晴斗がFC大阪への加入を決めている。
5日には、ドリブルを武器とするMF末谷誓梧が来年1月から水戸に加入すると発表された。長期間の視察と練習参加を経て、天皇杯で対戦したクラブでプロとしての第一歩を踏み出す。
福永のほかにも世代別代表経験者がおり、DF西川宙希とDF江口拓真にもU-17日本代表歴がある。
マリノスはこの試合を皮切りに、25日の名古屋グランパス戦まで19日間で6試合を戦う。リーグ戦8試合を終えてJ1で6位につけるチームにとって、連戦を見据えたメンバー変更は現実的な選択肢だ。
一方、天皇杯はアジアの舞台への出場権につながるタイトルでもある。8月の2回戦では福島ユナイテッドFCに1-0で競り勝った。今回の相手は、J1水戸ホーリーホックを2-0で破った京産大。主力を休ませるとしても、チームとしての強度を落とすわけにはいかない。
京産大は1回戦で金沢星稜大を4-1で下し、2回戦では敵地で水戸に完封勝ちした。FW妹尾颯斗が両試合で2得点ずつを挙げ、計4ゴール。FW高川諒希も1得点を記録し、MF大倉慎平は2試合ともフル出場して中盤を支える。
吉川拓也監督の下、今季は関西学生サッカー選手権で創部初優勝を果たし、京都府代表の座も3年連続でつかんだ。
天皇杯を盛り上げる大学勢の番狂わせ
大学勢の番狂わせは、天皇杯の歴史に何度も刻まれてきた。2017年の筑波大は、1回戦で当時J3のY.S.C.C.横浜、2回戦でJ1のベガルタ仙台、3回戦でJ2のアビスパ福岡を破り、Jクラブに3連勝して16強入り。4回戦ではJ1の大宮アルディージャに0-2で敗れたものの、大学勢の力を示した。
仙台戦では当時2年の三笘薫が2得点。磐田への加入が内定していた中野誠也も1点を挙げ、続く福岡戦では2得点を決めた。当時のメンバーではないが、現在マリノスに所属するDF角田涼太朗とDF諏訪間幸成も筑波大出身。角田は2018年、諏訪間は2022年に入学し、同大で力を磨いた。
2019年の法政大は、2回戦でJ2(当時)の東京ヴェルディ、3回戦でJ1のガンバ大阪を、ともに2-0で下して16強入り。この年度の4年生からは、紺野和也ら7人がプロ入りした。
昨年の東洋大は、さらに大きな足跡を残した。柏レイソルを延長の末に2-0、新潟を2-1で破り、大学チームとして初めて同一大会でJ1勢から2勝を挙げた。
柏戦で決勝点を決めたのは、同クラブへの加入が内定していた主将の山之内佑成。4回戦では前回王者の神戸に1-2で敗れたが、接戦を演じた。この年度の4年生からは6人がJクラブへ進んでいる。
今回、京産大がマリノスを破れば、昨年の東洋大に続く同一大会でのJ1連破となる。その東洋大からは、FW高橋輝が来年1月にマリノスへ加入する予定だ。
大学で育った選手を迎え入れてきたマリノスにとっても、大学勢の力は侮れない。J内定4人を擁し、すでに水戸を破っている京産大を退け、連戦の初戦を勝利で飾れるか。
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