川崎フロンターレの大関友翔が、ようやく一つの結果を残した。17日に行われた明治安田J1リーグ第10節のセレッソ大阪戦で、途中出場から今季リーグ戦初ゴールを決め、4-2の勝利に貢献。しかし、その一撃の裏には、本人を突き動かしていた強烈な危機感があった。U-21日本代表では主力として期待される一方、川崎では控えという立場から抜け出せず、同世代の活躍にも焦りを募らせていた。「みなさんに申し訳ないと思っていた」。21歳の大関は何に苦しみ、何を変えようとしているのか。(取材・文:元川悦子)[2/2ページ]
川崎フロンターレで地位を確立しなければ…
「今日は(セレッソの横山)夢樹と同じタイミングで試合に出ましたけど、代表で一緒にやった時に『やっぱり長い時間、試合に出ていると、すごく成長するんだな』というのを肌で感じさせられました。
『自分も負けていられない』という気持ちは夢樹に限らず、他の選手に対しても思ったこと。『絶対に自分の力を示す』という強い意識でプレーしました」
大関はこんな話もしていたが、やはり横山のようにチーム内でのある程度の地位を確立しなければ、代表からも外れてしまいかねない。
同じ2005年生まれの後藤啓介と塩貝健人がFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)に参戦したことを踏まえても、ここから川崎の主力にならなければ、明るい未来は見えてこない。
それをしっかりと受け止めて取り組んでいくべきだ。
幸いにして、川崎には彼と同じ2列目とボランチで成功した中村憲剛コーチがいる。無名のところから20代になって大きく成長し、2010年の南アフリカW杯・日本代表の座を射止めた大先輩から高度な経験値を還元してもらえれば、ここからの飛躍の糧になるはずだ。
川崎アカデミー育ちの板倉滉、三笘薫、田中碧の系譜を継ぐべき男の本領発揮はここからが本番。チームでいち早く絶対的主力の座をつかむことが肝要だ。
(取材・文:元川悦子)
▽語り手:元川悦子
1967年、長野県生まれ。94年からサッカー取材に携わり、ワールドカップは94年アメリカ大会から2026年北中米大会まで9回連続で現地に赴いた。「足で稼ぐ取材」がモットーで、日本代表は練習からコンスタントに追っている。著書に『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、「いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁」(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』シリーズ(カンゼン)などがある。
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