
貰いすぎている? 給料が高いのに活躍できていない欧州日本人5人【写真:Getty Images】
欧州でプレーする日本人選手の年俸は年々上がり、いまや5億円を超える選手も珍しくない。一方で、負傷や序列低下によって、その額面に見合う働きができていない選手もいる。今回はデータサイト『Capology』の推定年俸をもとに、2026/27シーズン序盤戦で高年俸に見合う活躍ができていない5人をピックアップ。現地メディアの報道などから、その実情を探った。*成績は10月18日時点のもの。[1/5ページ]
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FW:三笘薫(みとま・かおる)

ブライトンに所属する三笘薫【写真:Getty Images】
年俸:553万ユーロ(約9.96億円)
所属チーム:ブライトン(イングランド)
2026/27シーズンリーグ成績:0試合0得点
【手術から約5か月、今季いまだメンバー入りなし】
三笘薫は、2025/26シーズン終盤の5月9日に行われたプレミアリーグのウォルヴァーハンプトン戦でハムストリングを負傷。クラブは5月25日に手術が成功したと発表したものの、日本代表のFIFAワールドカップ 2026(北中米W杯)メンバーからも外れた。
2026/27シーズンはここまで公式戦のメンバー入りすら果たせていない。UEFAカンファレンスリーグ(UECL)のリーグフェーズ登録メンバーにも名前はなかった。
ファビアン・ヒュルツェラー監督は10月10日、三笘について「(復帰に)近づいている」としながらも具体的な時期は明言せず、「自分の体への信頼を取り戻すことがとても大切だ」と語った(出典:ブライトン地元メディア『Sussex World』)。
さらに16日の会見では「カオルについては代表ウィークまでに戻ってほしいが、もっと辛抱強く待たなければならない」とコメント。『Sussex World』も、ブライトンは三笘の復帰を急がせない方針だと伝えている。
一方、ヒュルツェラー監督は、三笘が復帰すればチームのプレーを向上させられるとも語り、負傷前の水準を取り戻すことに自信を示している。
問題は今季の長期離脱だけではない。2024/25シーズンのプレミアリーグでは36試合(先発28試合)に出場して10ゴール4アシストを記録した。しかし昨季は負傷離脱もあって25試合(先発19試合)出場で3ゴール1アシストにとどまった。
チームのリーグ戦総時間に占める出場時間の割合は、昨季の段階で約76%から約50%に下がっていた。
【左サイドでは新たな戦力が台頭】
プレー内容にも変化が見られた。データサイト『Sofascore』によれば、ゴール期待値(xG)4.06に対し、実際の得点は3。ドリブル成功数は52回から28回に減少し、成功率は44.4%だった。決定機の創出(ビッグチャンスクリエイト)も8回から4回に減っている。
これらの数字には出場時間の減少も影響しているが、圧倒的だった2024/25シーズンと比較するとやや落ち着いたスカッドに見える。
一方、チームは三笘不在でも好調を維持している。アーセナルに3-0で快勝すると、10月18日のクリスタル・パレス戦でも5-0で大勝し、リーグ戦4連勝を記録。上位争いに加わっている。
チーム内得点ランキングでは、パスカル・グロス、チャラランポス・コストゥラス、ジャック・ヒンシェルウッドが3得点で並ぶ。三笘の定位置だった左サイドでは、マキシム・デ・クーパーがリーグ戦7試合すべてに出場して2得点を挙げている。
契約は2027年6月まで。イギリスメディア『TEAMtalk』は今年9月に契約延長交渉が停滞していると報じ、早ければ1月にも退団する可能性があると伝えた。一方で同メディアは10月、負傷からの回復状況によっては、来夏の契約満了を待って移籍する可能性も指摘している。
年俸約10億円の三笘にとって、まずは完全復活を果たすことが最優先だ。監督は復帰を期待するものの、不在の間にチームは好調を維持し、左サイドでは新たな戦力も台頭した。残り約8か月となった契約期間のなかで、再びチームの中心として存在感を示せるか。