
貰いすぎている? 給料が高いのに活躍できていない欧州日本人5人【写真:Getty Images】
欧州でプレーする日本人選手の年俸は年々上がり、いまや5億円を超える選手も珍しくない。一方で、負傷や序列低下によって、その額面に見合う働きができていない選手もいる。今回はデータサイト『Capology』の推定年俸をもとに、2026/27シーズン序盤戦で高年俸に見合う活躍ができていない5人をピックアップ。現地メディアの報道などから、その実情を探った。*成績は10月18日時点のもの。[5/5ページ]
MF:遠藤航(えんどう・わたる)

リヴァプールの遠藤航【写真:Getty Images】
年俸:307万ユーロ(約5.53億円)
所属チーム:リヴァプール(イングランド)
2026/27シーズンリーグ成績:0試合0得点
【イラオラ新体制で出場機会ゼロ】
2023年夏に加入した遠藤航は、リヴァプールでプレミアリーグとカラバオカップの優勝を経験した。しかし昨季は2月11日のサンダーランド戦で左足首を負傷し、その後、手術を受けた。
当時のアルネ・スロット監督が「かなり長い期間離脱することになるだろう」と話す重傷だった。FIFAワールドカップ 2026(北中米W杯)に向けた日本代表合流後も十分に回復せず、大会出場を断念。6月12日には代表チームからの引退を表明した(代表通算73試合4得点)。
今季、アンドニ・イラオラ新監督の下では、ベンチ入りしても出番のない状況が続く。UEFAが公表したチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズの登録メンバーにも、遠藤の名前はなかった。
イラオラ監督は9月12日のフラム戦後、「ワタはプレシーズンの多くを失った。まだベストではないが、練習ではとても良くやっている」と説明。そのうえで「問題は、彼のポジションで彼の前に多くの選手がいることだ」と語り、「ワタは間違いなく私が好きな選手で、必ず出番は来る」とフォローした。
だが、10月17日のブレントフォード戦でドミニク・ソボスライが32分に負傷交代した際も、投入されたのは19歳のトレイ・ナイオニ。遠藤は最後までベンチに座ったままだった。
【公式戦出場ゼロ、冬の退団説も】
昨季のプレミアリーグは8試合(先発1試合)で0ゴール1アシスト。2024/25シーズンには試合終盤の「クローザー」としてリーグ優勝に貢献したが、昨季は負傷も重なって出場機会が減少。今季はここまで公式戦の出場時間がゼロとなっている。
中盤ではソボスライ、アレクシス・マック・アリスター、ライアン・フラーフェンベルフ、フロリアン・ヴィルツが主に起用され、ナイオニも引き続きリーグ戦で出番を得ている。
イギリスメディア『GiveMeSport』のベン・ジェイコブス記者は9月、カラバオカップのトッテナム戦でも起用されなかった遠藤について、イラオラ監督が積極的に起用する意向を示していないと指摘。契約満了を2027年6月に控えるなか、リヴァプールは移籍金を回収する最後の機会として、1月の売却を検討する可能性が高いとの見方を示した。
また、リヴァプール専門記者のデイヴィッド・リンチ氏も「出場機会があまりに限られている。代理人が1月の移籍先を探していなければ驚きだ」と語っている(9月22日付の英メディア『Anfield Index』)。
推定年俸307万ユーロ(約5.53億円)を受け取っているものの、今季はピッチ上での貢献を示せていない。
契約は2027年6月まで。かつてリーグ優勝を支えた33歳のベテランにとって、出場機会を求めて新天地へ移ることは現実的な選択肢になりつつある。冬の移籍市場での動向が注目される。
【著者プロフィール:編集部】
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