サッカーU-21日本代表は20日、第20回アジア競技大会のグループリーグ第2節でキルギスと対戦し7-0で勝利した。この一戦について、長年にわたり日本代表やJリーグを取材し続けてきた名物記者の藤江直人氏に随時話を聞いた。(語り手:藤江直人)[1/5ページ]
荒木琉偉は「まだ大きなっている」
――本日はよろしくお願いいたします。スタメンが発表され、初戦からの変更は7名でした。注目する選手は誰でしょうか。
「スタメンで注目する選手はGK荒木琉偉とFW横山夢樹、MF中島洋太朗ですね。荒木はガンバ大阪で今シーズンの開幕先発を射止め、第4節以降は実力者の一森純に奪い返されましたが、身長195cm・体重89kgのビッグな身体に宿るポテンシャルは魅力十分です。
公表されているサイズは194cm・85kgですが、本人いわく「まだ大きくなっている」と。今シーズン中のA代表入りを目標に掲げ、さらに守護神・鈴木彩艶を「ライバルになるし、絶対に追い越していきたい」と公言する18歳のパフォーマンスに注目しています。年齢も近く、長く切磋琢磨してきたGKピサノ・アレックス幸冬堀尾が初戦で香港をクリーンシートに抑えたなかで、ハートにも火がついていると思います」
――横山選手には、セレッソ大阪の香川真司選手も目をかけているそうですね。
「今年に入ってFC今治から加入した横山は、石渡ネルソンとともに名前を挙げていて『若い選手の成長スピードはやはり計り知れないものがあるし、現状に満足せずに、このまま真上へ上がってほしい。ネル(石渡)もそうですけど、この2人はチームに大きな刺激を与えてくれる』と目を細めていた存在です。石渡はシント=トロイデンへ移籍し、今大会に招集されながらまだ合流していませんけど」
――中島選手もJリーグファンには知られた存在です。
「中島はサンフレッチェ広島で天才と呼ばれて久しい存在ですが、この試合ではボールロストが目立つ立ち上がりになってしまいました。奇しくも横山とともに父子二代の選手。非凡なセンスを発揮してほしいですね」
――荒木の「まだ大きくなっている」は恐ろしいですね。
「さすがに『身長は止まったかも』と本人は苦笑していましたが、体重はまだまだ増やしたいと。彩艶の100kgを意識して「大きくても動ける」GKを目指したいと言っています。U-23ホンコン・チャイナ代表との初戦は、A代表歴のあるピサノがあまり目立たない試合でしたが、Jリーグでもゴールマウスを守っている2人の争いには注目したいところです」
――11分、その荒木のビッグセーブでした。
「サイズを生かしたいきなりのビッグセーブでしたね」
