【写真:Getty Images】
欧州各国のリーグ戦が開幕してから約1カ月が経過した。まだ序盤戦ではあるものの、開幕から好調を維持するクラブと、そうでないクラブとの差が表れ始めている。なかには、悪い意味で前評判を覆してしまったクラブも存在する。今回は、スタートダッシュに失敗した欧州の5クラブをピックアップして紹介する。(成績は10月19日時点)[1/5ページ]
トッテナム・ホットスパー(イングランド)

トッテナム・ホットスパーMFサンドロ・トナーリ【写真:Getty Images】
監督:ロベルト・デ・ゼルビ
26/27シーズンリーグ成績:0勝3分3敗(19位)
【大金を投じるも…】
2024/25シーズンから2季連続でプレミアリーグ17位に沈んだトッテナム・ホットスパーは、いまだ苦しい時期を抜け出せずにいる。
2026年3月末、シーズン終盤に監督に就任したロベルト・デ・ゼルビの下で、一時は降格圏に沈んでいたチームは最終節で残留を果たした。
迎えた今夏は3億ポンドを超える資金を投じ、クラブ史上最大規模の大型補強を敢行。サンドロ・トナーリやマテウス・フェルナンデス、ヤン・ポール・ファン・ヘッケ、オマール・マルムシュら、プレミアリーグでの経験を持つ選手を即戦力として加えた。
ところが、第6節終了時点で0勝3分3敗と未勝利が続いている。開幕4試合連続無得点というクラブ史上初の不名誉な記録を更新し、16日時点では6試合でわずか3ゴールと、深刻な得点力不足に陥っている。
【不調の要因は?】
不調の要因はさまざまだが、最大の問題はデ・ゼルビ監督がチームの最適解を見いだせていないことにあるだろう。
これだけの補強を行ったにもかかわらず、各ポジションの顔ぶれを見ると、スカッドのバランスには課題が残る。
ボックス内で強さを発揮できる9番タイプの選手は、本調子とは言えないドミニク・ソランケに限られる。一方、左ウイングで起用されることの多いマルムシュも、シュートを第一の選択肢とする傾向が強く、周囲との連係を確立できていない。
さらに、両サイドバックを高い位置に押し上げるため、ボールを失った際のカウンター対応にも問題を抱えている。守備への切り替えも遅く、相手に速攻を許しやすい状況だ。
不幸中の幸いか、今季のプレミアリーグでは監督交代や主力の入れ替えなどを背景に、不調に陥っているクラブが少なくない。早期にチームの最適解を見いだせれば、浮上の余地は十分に残されている。