柏木陽介【写真:Getty Images】
ロシアW杯予選のシンガポール戦を翌日に控えた日本代表は11日、試合会場となるナショナルスタジアムで練習を行った。
トレーニングは冒頭のみの公開で、軽いボール回しの後ベンチ前で数分間ミーティングが行われ、全員でランニングと短距離ダッシュなどをこなした。その後はセットプレーなどの戦術の確認がなされたと見られる。
選手たちの表情は真剣そのもので、中東遠征で見られたような笑顔はなかった。前回ホームで引き分けたシンガポールを相手にするとあって、それぞれが強い決意をもって練習に臨んでいる。
その一方で環境は厳しい。秋から冬に向かいつつある日本とは違い、スタジアムの気温は30℃、湿度は70%を超えている。前日練習の直前にはスコールも降り、蒸し暑さが選手の体力を蝕む。
ピッチの状態も悪く、1ヶ月前に張り替えたばかりの芝は少しのダッシュでめくれてしまうほど根づいていない。昨年のブラジル戦と同じスタジアムだが、劣悪なピッチに苦しめられることだろう。選手たちは芝の状態について悪い印象はないと語ったが、影響は少なからずあるはずだ。
そしてこれまでのトレーニングから予想されるシンガポール戦のスタメンは以下の通り。
GK:西川周作
DF:酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都
MF:柏木陽介、長谷部誠、原口元気、清武弘嗣、本田圭佑
FW:武藤嘉紀
【了】