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日本代表 7年前

冨安健洋&堂安律、真価問われる「新世代」。アジア制覇の鍵、見せるべき力強い突き上げ

text by 元川悦子 photo by Getty Images

中東での大会は思わぬ出来事が起こりがち

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冨安健洋と堂安律【写真:Getty Images】

 2019年アジアカップ(UAE)開幕の5日がいよいよ迫ってきた。12月30日に2018年ラスト練習を終え、年末年始に短いオフを取った日本代表が2日に再集合。3日早朝に決戦の地へ到着し、夕方にはアブダビで2019年初練習を行った。

 発熱のため出発を遅らせた遠藤航(シントトロイデン)とクラブの公式戦のため合流が遅れている吉田麻也(サウサンプトン)、武藤嘉紀(ニューカッスル)、中島翔哉(ポルティモネンセ)の4人を除く19人が練習場に登場。この日は1時間弱の軽い調整に取り組んだ。森保一監督も笑顔を見せる場面が多く、選手たちも和気あいあいとボールを蹴るなど、チームの雰囲気は上々のようだ。

 現地は、日中は27~28度まで気温が上昇する暑さ。夕方の段階でも25度近い気温で、日没の18時以降、ようやく温度が下がってくる。9日の初戦・トルクメニスタン戦は15時キックオフで、夏を思わせる強い日差しの中でのゲームになるだけに、真冬の日本や欧州から来た選手たちはいち早く、環境適応できるように努めるべきだろう。

 加えて、難しいのがボールだ。「30日にちょっと触った時には重いなという感覚を持ちました」と今回の合宿で初めて本格的なトレーニングを行った冨安健洋(シントトロイデン)が言えば、ベテラン・長友佑都(ガラタサライ)も「今日も練習後に宏樹(酒井=マルセイユ)と2タッチでしっかりと確かめ合ったけど、だいぶブレブレだった。ファーストタッチにこだわって繊細にしていかないとボールに持っていかれるなという感じがしてます」と警戒心を募らせた。レフリングを含め、中東での大会は思わぬ出来事が起こりがちだ。細心の注意を払いつつ、準備を進めていく必要がある。

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