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大迫勇也&冨安健洋を欠くサッカー日本代表にどう戦う? オーストラリア代表の「狙いの全て」とは

text by 編集部 photo by Getty Images

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オーストラリア代表
【写真:Getty Images】



オーストラリア代表、日本代表相手にどう戦う?

 オーストラリア代表は23日、翌日に控えるカタールワールドカップアジア最終予選の日本代表戦に向けて公式記者会見を行った。その模様はオーストラリアサッカー連盟(FFA)公式YouTubeなどでも生配信された。



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「日本代表が強いチームで、優れた選手たちがいるのは誰もが知っていること。ただ、選手たちは皆、しっかり戦えると考えている。我々にも強みがあるので、それを生かし、オーストラリア代表の強さを見せて戦いたい。我々は良い試合ができると確信しているし、戦術的にも正しいことをしていると思う」

 新型コロナウイルス陽性で自宅隔離中のグラハム・アーノルド監督に代わって記者会見に出席したアシスタントコーチのレネ・ミューレンスティーン氏は、打倒日本への自信を口にした。

 オーストラリア代表は負ければ自動でのカタールワールドカップ出場権獲得が叶わなくなる危機的状況。だからこそ「大事なのは勇気を持ってプレーすること。選手たちが勇気を持って戦えば、たくさんの問題を抱えている日本に対して正しいプレー、我々のタレントを見せられる」とミューレンスティーン氏は語る。そのうえでホームサポーターの後押しにも期待を寄せた。

 では、どのように戦うのか。とにかく勝たなければならない試合でのゲームプランを、アシスタントコーチが明かす。

「我々はより攻撃的に戦うつもりだ。現実的なアプローチで試合に臨む必要があり、この試合で求めるものはわかりきっている。最初の2、30分で試合に勝つことはできないし、気をつけなければ負けてしまうが、常に前線で攻撃的に相手にとっての脅威を作り出したい。それが我々の狙いの全てだ。

結局のところ勝たなければダメなわけで、試合開始からゲームをどうコントロールし、どうやって終わらせるか。それらを自分たちが主導権を握ってやれるかを理解していれば、間違いなくポジティブな結果を得られると思っている」

 かつてのオーストラリア代表はフィジカルの強さを前面に押し出したスタイルで戦っていたが、近年はボール支配を重視するテクニカルなスタイルを志向する。MFアーロン・ムーイやMFトム・ロギッチといったパスワークの中心となる選手たちは不在だが、「我々には十分な選手層がある」と他の選手を起用して哲学を貫くつもりだ。

 一方、FW大迫勇也やDF冨安健洋、DF酒井宏樹といった重要戦力を欠く日本代表に対しても「彼らを分析していれば、やり方がしっかりと確立されており、スタイルも明確なのがわかる。私はサプライズがたくさんあるとは予想していない」とミューレンスティーン氏は言う。

 お互いのプライドがぶつかり、主導権を奪い合うがっぷり四つの展開になるのかもしれない。どちらがゲームをコントロールすることができるかが、勝敗の鍵になりそうだ。

 滑り出しこそ好調だったものの、昨年10月の試合で日本代表に敗れてからアジア最終予選で困難が続いているオーストラリア代表。背水の陣となって失うものがなくなった彼らは、なりふり構わずサムライブルーに襲いかかってくるだろう。

 今回のアジア最終予選を「選手たちが何年も語り継いでいくものになる」と評するミューレンスティーン氏は、大一番に向けた記者会見の最後にサポーターの記憶にも残る試合を約束した。

「誰もが危機に瀕していることを知っているが、それによって興奮するし、達成できる目標がそこにあるということでもある。選手たちが最高の状態でプレーできるようになることに疑いの余地はない」

 運命の一戦は日本時間24日18時10分キックオフだ。

【了】

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