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ドイツ代表の完成度はすさまじい。理不尽なまでのストロングポイントとは? イタリア代表を粉砕した2つの工夫【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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UEFAネーションズリーグAグループ3第4節、ドイツ代表対イタリア代表が現地時間14日行われ、ホームチームが5-2の大勝を収めている。内容は良かったのにも関わらず、直近3試合続けて1-1と勝敗の面では結果が出なかったドイツが遂に殻を破り、また一つ完成度を高めた一戦となった。その要因となった2つの工夫とは?(文:安洋一郎)


「本気メンバー」でイタリアを圧倒

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【写真:Getty Images】

 ドイツ代表は先日行われたイングランド戦で、ハンジ・フリック現体制となってからは初の3バックを試すなど6月のUEFAネーションズリーグでシステムや選手の嚙み合わせの部分で試行錯誤を繰り返していた。

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 6月のインターナショナルマッチウィークでは最終戦となった今節では、ニコ・シュロッターベックの累積警告やセルジュ・ニャブリの怪我明けというチーム事情もあったが、直近の3試合でワールドカップのスタメンに向けてアピールに成功した「本気メンバー」でイタリア代表との試合に臨んだ。

 3試合連続で1-1というスコアとなっていたのが噓のように序盤から若きイタリア代表をドイツ代表が圧倒し、69分までに5-0と試合の主導権を完全に握った。その後2ゴールを返されるも、結果は5-2の圧勝。「試合内容が良いのに勝てない」という直近3試合の有耶無耶を解消する結果を残すことに成功した。

 なぜ、直近数試合で得点力不足に陥っていた攻撃陣がイタリア相手に大量得点を奪い、圧倒することができたのだろうか。

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