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Jリーグ 5か月前

「曖昧になってしまう」東京ヴェルディが抱える5バックの問題点。深澤大輝は守備の再建へ「もう1回見直さなきゃ」

text by 編集部 photo by Getty Images

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東京ヴェルディDF深澤大輝

【写真:編集部】

深澤大輝が指摘するクロス対応の曖昧さ

 天皇杯では勝利したものの、YBCルヴァンカップ・プレーオフラウンドで敗退し、リーグ戦でも連敗を喫するなど苦しい戦いが続く東京ヴェルディ。今月だけでも公式戦5試合で11失点と、守備を立て直せていない。21日のセレッソ大阪戦で今季初めてウイングバックとして先発した深澤大輝が守備の曖昧さ、勝てないチームの現状を語っている。

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 深澤大輝が3バックの一角として出場した5月25日の京都サンガF.C.戦以来、リーグ戦での勝利から遠ざかっている東京ヴェルディ。直近のリーグ戦では2試合で5失点。今月上旬に行われたYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド、柏レイソルとの2戦合計でも5失点を喫するなど、守備が崩壊している現状を深澤は冷静に分析する。

「失点してしまうとやっぱりチームとして難しいよねというのはあります。この間は良いゲームができてたって言いますけど、結局勝たないとダメだし、先に失点してしまうと苦しくなる。そういう“際”のところを、もう一回チームとしてあるべきところに戻さなきゃいけないなと思います」

 直近の試合では、クロスからの失点が顕著になっているヴェルディ。21日に行われたセレッソ大阪との試合では、ルーカス・フェルナンデスの鋭いクロスからラファエル・ハットンに頭で合わせられて失点を許した。この場面について深澤は、綱島悠斗と話し合ったという。

「5枚後ろにいる分、(相手が)間にいてしまうとどっちが(マークに)付くのか曖昧になってしまう。1失点目はツナ(綱島)が背後にいたところで(相手に)前に入られてしまうと難しいなって話をした。1個1個の駆け引きの所であったり、最後はやらせないっていう、5枚プラス2枚の7人で守るっていう気概を見せなきゃいけないのかな」

 練習で行われたミニゲームでは、森下仁志コーチから攻守の切り替えについての檄が飛ぶ場面が見られた。チームとしても、そういった部分の改善をしようとしている。

「サッカーの一番ベースのところ、当たり前のところをやっぱりもう1回見直さなきゃいけない。負けから学ばなきゃいけないし、あの試合をきっかけに変われたというような試合にしなきゃいけない。それは次(の試合)に向けても、今週(の練習で)やっていきたいなと思いました」

「毎試合に全てを賭けるつもりで自分だけじゃなくて、全員がやらなきゃいけないし、試合に出られていなかった分その思いは強い。今苦しい思いをしている人たちもいると思うし、そういう人たちのためにも自分はやらなきゃいけない。みんなで成長していかないといけないなと思います」

 今季序盤、出場機会に恵まれなかった男は、控え組の想いを背負って次戦へと準備を進める。

(取材・文:佐藤彰太)

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【了】

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