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「よく比べちゃいますけど」田中聡は焦らず自分に目を向ける。怪我明けでサッカー日本代表に追加招集【E-1選手権】

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サッカー日本代表MF田中聡

【写真:編集部】

追加招集された田中聡が今大会にかける思い

 サッカー日本代表は10日、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会 韓国の2戦目、中国代表戦に向けてトレーニングを行った。追加招集されたサンフレッチェ広島のMF田中聡が練習後に心境を語った。予想外の招集だったが、選ばれたからにはしっかりとアピールしてみせる。

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「そんな予感もなかったんで、びっくりしました。すごい嬉しかったです」と語る田中は、怪我明けでの招集に戸惑いながらも、「それでも呼んでいただいていることはすごいありがたいです。今できる力を出したいなと思います」と、目の前のチャンスに全力を尽くすつもりだ。

 田中は今季、湘南ベルマーレから広島に完全移籍。開幕からスタメンの座を勝ち取ったが、5月に負傷し、5日のファジアーノ岡山戦で復帰したばかりだった。京都サンガF.C.の川﨑颯太が不参加となり、7日に追加招集されていた。

 守備力とボール奪取力に定評のある田中は、この日のトレーニングで同じく守備力に秀でた清水エスパルスのMF宇野禅斗と一緒にボランチを形成した。「守備はお互いできると思うので、そこは自分らの良さを出して、攻撃のところで禅斗とコミュニケーションを取りながら、試合までに連係を深めたい」と、コンビネーションの成熟にも意欲をのぞかせた。

 今大会、広島からは田中も含め最多の6選手が選出されており、刺激も多い。「前節、広島のジャメ(ジャーメイン良)君とか、(中村)草太も点を取りましたし、(荒木)隼人君、(川辺)駿君くんもすごい貢献してた。自分も負けられない」と闘志を燃やした。

 さらに、湘南時代のチームメイトや同世代が次々と欧州に渡るなか、田中は「よく比べちゃいますけど、自分のペースで自分のやるべきことをしっかりやっていければ、チャンスは見えてくると思うので焦らずやっていきたい」とまずは自身がやるべきことに目を向けている。

 初めて森保一監督のもとでプレーする機会に恵まれた今回の代表活動は、田中にとって非常に重要な意味を持つ。「いいアピールのチャンスになると思うので、戦っていきたい」と強い決意を口にした。

 ピンチの芽を摘む高い守備力を武器に、田中はこの舞台で新たな一歩を刻もうとしている。

(取材:加藤健一【韓国】、文:編集部)

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【了】

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