プロの世界は厳しいもので、全ての選手が所属元クラブで出場機会を得られるわけではない。残すところあと2節となった2025明治安田J1リーグを振り返ってみると、所属元クラブで試合から遠ざかっていた多数の選手たちが、レンタル移籍という形でチャンスを求めたことが分かる。今回は、レンタル先で大活躍中のJリーガー10人をピックアップして紹介する。※データは『Transfermarkt』『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照。データは11月7日時点。[1/5ページ]
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DF:キム・ミンテ
生年月日:1993年11月26日
所属元:湘南ベルマーレ
レンタル先:清水エスパルス
2025リーグ戦成績:21試合0得点0アシスト ※湘南ベルマーレおよび清水エスパルスでの成績を合算
2025年8月、キム・ミンテは湘南ベルマーレからのレンタル移籍という形で清水エスパルスに加入した。
その後、J1リーグでは10試合中6試合で先発出場。最終ラインで持ち味の空中戦の強さとカバーリング力を発揮し、清水の守備を支えている。
2015シーズンにベガルタ仙台へ移籍してから、キム・ミンテは10年間にわたってJリーグでプレーしてきた。
名古屋グランパスや鹿島アントラーズといった名門でのプレーを経て、2023年7月にレンタルで湘南に加入。契約が完全移籍に切り替わった2024シーズンにはキャプテンを任せられるほど、クラブから絶大な信頼を寄せられていた。
それだけに、今夏の急転直下の清水入りには驚いたファンも多かったのではないだろうか。
同時期の湘南は極度の不振に陥り、リーグ下位に転落。そのような状況下で発生したキム・ミンテの退団により、山口智監督は多少なりともプランニングの修正を余儀なくされたはずだ。
最終的に、湘南はJ2降格が決定してしまった。
2026年1月31日でレンタル期間が満了となるキム・ミンテは一度湘南に戻ってくるが、31歳のベテランセンターバックがJ2リーグでのプレーを受け入れるかどうかは疑問だ。
一般的にはキャリアの晩年に差し掛かっている残り時間をトップカテゴリーのクラブに捧げたいと考えるかもしれない。
湘南からすれば、キム・ミンテの慰留に効果を発揮するはずだった「J1リーグ所属」という肩書きを失ってしまったのは大きな誤算である。
