2026/27シーズンから秋春制に移行されることに伴い、2月に開幕したJリーグ明治百年構想リーグは、シーズンも折り返しを迎えている。J2・J3に所属する40チームが東西それぞれ2グループの計4グループに分かれて行われるJ2・J3百年構想リーグでは、予想しがたい事態が起きていた。(文:ショーン・キャロル)[1/2ページ]
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J1を知る者たちの苦戦
先週末の明治安田J2・J3百年構想リーグでは、昨年12月にJ1から降格したアルビレックス新潟が、昨季J3で18位だった高知ユナイテッドに2-1で敗れた。
新潟と同じく昨季にJ2へ降格した横浜FCも、モンテディオ山形に1-0で敗れている。
また、昨季のJ2復帰で散々なシーズンを過ごした北海道コンサドーレ札幌も、ヴァンフォーレ甲府に2-1で敗れた。
個々で見れば、これらは単なる一度きりの結果と捉えることもできる。Jリーグは競争が激しいことで知られており、どの試合の結果も予測するのは非常に難しい。
しかし、この特別なシーズンもすでに半分以上が消化された今、上記クラブの苦戦は単なる一時的な不調以上のものとなっている。
たとえば新潟は、ここまでの10試合で90分以内の勝利はわずか3試合にとどまり、J3の6チームと昨季最終節の93分弾でかろうじてJ2残留を果たしたカターレ富山が参加するWEST-Aグループに所属しながら、得失点差はゼロとなっている。
一方の横浜FCも、須藤大輔体制の下で再建を進め、8月に再開される“本来の”リーグでJ1昇格を狙う中、同様に芳しくない成績にとどまっている。
新潟と同じく、90分での勝利はこれまで3試合のみで、敗戦数はその倍に上り、現在EAST-Aグループで8位。首位ベガルタ仙台とは15ポイント差で、J2初参戦のヴァンラーレ八戸やJ3勢の栃木SC、SC相模原にも後れを取っている。
北海道コンサドーレ札幌の状況はさらに厳しく、より根深い
札幌の状況はさらに厳しく、より根深いものとなっており、現在EAST-Bグループで勝ち点10。順位は下から3番目に沈んでいる。
北海道のクラブはここまで90分での勝利がわずか2試合にとどまり、昨季38試合で17敗して12位に終わった不振をそのまま引きずっている。
もちろんこれはあくまで一時点のスナップショットであり、後述するような事情も存在する。しかし、こうした伝統あるクラブの苦戦は当事者にとっては懸念材料である一方、日本サッカー全体の成長という観点では前向きに捉えることもできる。
日本代表は最近、ウェンブリーでイングランド代表に1-0で勝利し、日本人選手が到達できるレベルの高さを改めて示したが、その基盤には国内における健全なプロ・育成ピラミッドの存在が不可欠である。
よく言われるように、チームは最もレベルの低い選手のレベルに左右されるものであり、あらゆる階層での強い競争が、トップレベルの選手たちをさらに高めるためには不可欠である。
そうした観点から見て心強いのは、日本サッカーの下位層に位置するクラブが着実に力をつけ、既存のクラブとの差を縮めている点だ。
ジュビロ磐田、サガン鳥栖も…
J2・J3の4つのリーグテーブルの上位半分に位置するチームのうち、およそ3分の1(7チーム)が下位リーグからのクラブであり、J2初参戦のテゲバジャーロ宮崎は、10試合で9勝という驚異的な成績により、40クラブ中最多の勝点27を獲得してWEST-Bの首位に立っている。WEST-A首位の徳島ヴォルティスとともに、今季PK戦を一度も経験していないわずか2クラブのうちの1つでもある。
宮崎の迅速な適応は決して例外ではなく、近年ではJ3から昇格したクラブが無理なく順応するケースがいくつも見られている。
2024年昇格組のRB大宮アルディージャ、FC今治、富山(かろうじてだが)はいずれも昨季残留を果たし、2023年に昇格したいわきFCは現在EAST-B首位、藤枝MYFCも同様に2部へうまく適応している。
一方で、J1から降格したクラブが苦しむのは決して珍しいことではなく、新潟、横浜、札幌以外にも1部復帰を目指すクラブが苦戦している。
たとえばジュビロ磐田は昨季プレーオフ進出を逃し、今季はこれまでわずか1度しか勝ち点3を獲得できていない。先週末にはAC長野パルセイロにPK戦で競り勝ち今季3度目の勝利を挙げたものの、得失点差で札幌をわずかに上回り(-6対-7)その上に位置しているにすぎない。
またサガン鳥栖も2025年は振るわず、今季も説得力を欠いている。4勝1PK勝、1PK敗、4敗という成績で、WEST-Bで3位ながら首位の宮崎とは12ポイント差、2位鹿児島ユナイテッドとも8ポイント差となっている。



