原口元気【写真:Getty Images】
11日のイラク戦と16日のロシアW杯アジア2次予選に向けて活動をスタートさせた日本代表は1日、シーズンを終えたばかりの海外組8人が集合して練習を行った。
中でも2013年の東アジアカップ以来2年ぶりの招集となった原口元気は代表でのポジション獲得に燃えている。
昨夏ヘルタ・ベルリンへ移籍したものの、シーズン序盤はなかなか思ったようなプレーを出せず苦しんだ。しかし、リーグ終盤は出場機会を増やし、持ち前の積極性や打開力を発揮した。
そんなドイツでの1年を振り返る原口は、「向うに行ってから走ることというか、走力が大事だと思ったのでそれに関するトレーニングをやってきて、最後の10試合くらいで、『ああ、こういう感じならブンデスでもやっていけるな』というのを掴めた」と、自信を口にする。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が就任して以降の日本代表をあまり見られていないと話す原口は、チームに「いろいろな人から話を聞いて、縦に速くいくようなイメージを僕自身は持って」おり、「走るだけじゃなくてボールをしっかりつなぐとか、いい動き出しをするとかテクニカルな動きはもっと必要になってくる。ただ走るだけじゃなくて考えながらやりたい」と、ポジション奪取に意欲を見せた。
さらに「2年前や3年前に呼ばれた時は正直、手応えがあってきたという感じではなかった。今回はやっと自分がブンデスとかそういう舞台で戦えるようになって来られたので、その時に比べたら全然自信は違う」と語り、海外挑戦から1年で大きく成長した姿を披露している。
だが、原口のポジションはチーム内で最も競争が激しい部分だ。本田圭佑や武藤嘉紀、宇佐美貴史らがハリルホジッチ監督の下で存在感を発揮している。その点について原口は「走ること、どんどん前に走り込んでいくこと、飛び込んでいくことで違いを見せられたらいい」と貪欲な姿勢で競争を歓迎する。
そして、「試合に出たいし、そのために1日1日をやるだけだし、誰かに勝ちたいとかじゃなくて、自分自身を練習から証明したいし、どんどん吸収して理解しているというのを見せられたら」と定位置確保に向けて意気込んだ。
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