
ワールドカップ開催国アメリカの酷すぎる愚行5選【写真:Getty Images】
FIFAワールドカップ(W杯)は、世界中の人々が熱狂する4年に一度の祭典だ。しかし今大会では、ピッチ外で開催国・アメリカ合衆国の対応が大きな議論を呼び、大会の公平性に疑問を抱かせる出来事が相次いだ。今回は、その中でも特に物議を醸した騒動を5つ紹介する。[1/5ページ]
出場停止選手の処分見直し要請

ドナルド・トランプ大統領とFIFA会長ジャンニ・インファンティーノ【写真:Getty Images】
【大統領による介入】
アメリカ合衆国代表のエース、フォラリン・バログンは、ラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦で退場処分を受けた。
本来であれば次戦は出場停止となるはずだったが、同国のドナルド・トランプ大統領がFIFAに処分の見直しを働きかけたことで処分の執行が1年間猶予され、一転してラウンド16での出場が認められた。
トランプ大統領は「あれはファウルですらなかった。全力でプレーしていた2人の選手がたまたま衝突しただけだ」と主張。この発言と異例の処分変更には世界中から批判が殺到した。
さらに、FIFAの会長を務めるジャンニ・インファンティーノ氏もトランプ大統領から連絡を受けた事実を認めており、その要請を受け入れたことに対しても方々から非難の声が挙がった。
開催国によるホームアドバンテージは、スポーツの世界では珍しくない。しかし、競技規則そのものが政治的な働きかけによって覆されるのであれば、大会の公平性は根底から揺らぐことになる。
【失われたW杯への信頼】
しかも、一国のトップと大会を統括するFIFA会長との関係性がこれほどまでに取り沙汰されれば、「裏で大会が操作されているのではないか」という疑念を招いても不思議ではない。
昨年12月の組み合わせ抽選会では、トランプ大統領に対して「FIFA平和賞」が授与されたことも大きな話題となった。こうした一連の出来事も重なり、多くのファンは大会運営に冷ややかな視線を向けている。
今回の騒動の渦中に置かれたバログン本人は「決定を受け入れただけ」と複雑な胸中を明かしている。
また、対戦相手であるベルギー代表のリュディ・ガルシア監督も「彼のせいではない。責められるべきではない」と擁護する姿勢を見せており、現場が大きな混乱に陥ったことは想像に難くない。
長い歴史と権威を誇るW杯の公平性、そしてFIFAへの信頼を大きく揺るがした今回の騒動は、大会史に残る大きな汚点として語り継がれることになりそうだ。