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リヴァプール、痛恨の敗戦。ジェラード凡ミスもファン・選手は主将を支持“決して独りでは歩かせないから”

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

ジェラードが犯したたった一つのミス。背後にシティのプレッシャー

リヴァプール、痛恨の敗戦。ジェラード凡ミスもファン・選手は主将を支持“決して独りでは歩かせないから”
負傷から戻ったヤヤ・トゥーレ。2得点目はチームの強さを体現したゴールだった【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 しかし、ルイス・スアレスやフェリペ・コウチーニョがイマジネーションのあるパスを何本出そうが得点にならなければ意味がない。逆に相手のたった一つのミスを勝利につなげる様は、さすがモウリーニョのチームといったところだろう。

 そのミスを犯したジェラードだが、パフォーマンス・スコアでは54点。これは、チェルシーのGKマーク・シュウォーツァーの65点に次いで両チーム2位の点数。つまり、ジェラードはフィールドプレーヤーでは最も優れたパフォーマンスを披露していたのだ。

 だからこそ、彼を責めるような人物はいないだろう。さらに、この試合に限らず、ここまで36試合で勝ち点80を獲得してきたチームをけん引してきたのは他でもないジェラードだ。

 そんな抜群のキャプテンシーを持つ主将ですらもミスを犯してしまうのが優勝争いのプレッシャーなのだと若い選手たちは痛感させられたはずだ。

 さらに、リヴァプールにとって脅威の存在となっているのがマンチェスター・シティの存在だ。

 この首位決戦の直後に行われたクリスタル・パレスとのアウェーゲームでは、全く危なげなく2-0で勝利を収めた。

 負傷から戻ったヤヤ・トゥーレがエディン・ゼコ、サミル・ナスリとのパス交換から強靭なフィジカルを生かしてゴール前へ突破し、左足でゴール隅に決めた2得点目はチームの強さを体現したゴールだった。

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