フットボールチャンネル

香川が19試合ぶり得点でドルトムントを勝利に導く。1G1Aは約3年ぶり

text by 編集部 photo by Getty Images

香川が19試合ぶり得点でドルトムントを勝利に導く。1G1Aは約3年ぶり
チーム2点目のゴールを挙げるMF香川【写真:Getty Images】

【ハノーファー 2-3 ドルトムント ブンデスリーガ第26節】

 ドイツ・ブンデスリーガ第26節が21日に各地で行われ、MF香川真司が所属するドルトムントは、敵地でMF清武弘嗣とDF酒井宏樹が所属するハノーファーと対戦した。

 10位のドルトムントは、リーグ戦の直近2試合で得点が奪えず、ユベントスに敗戦した欧州チャンピオンズリーグ(CL)でもゴール前で崩し切れない課題を露呈してしまった。

 一方、14位のハノーファーは前節、アウェイでボルシアMGに2-0と敗戦。最近9試合で未勝利が続いている。両クラブに所属する日本代表3人はいずれも先発出場。チームの起爆剤となるようなゴールが求められる。

 試合序盤はドルトムントが攻勢。1分、MFブワシュチコフスキがエリア手前から左足でミドルシュートを狙うもGKに防がれる。11分には、左サイドからボールを受けた香川がエリア内で左足を振り抜くも相手DFに阻まれる。

 先制したのはドルトムント。19分、右サイドのブワシュチコフスキからMFギュンドアンがスルーしたボールがMFロイスに渡り、スルーパスを受けたFWオーバメヤンがエリア内右から右足でゴール左隅下に流し込んだ。

 しかし、ハノーファーもすぐに同点に追いつく。31分、左サイドのMFビッテンコートが敵陣でボールを奪うと、前線へ鋭くカウンター。最後はエリア中央でパスを受けたMFシュティンドルが落ち着いてゴール右下へ決めた。

 34分にも、前掛かりになる相手に対してロングカウンターで反撃を試みるが、この場面はビッテンコートが枠を捉えきれず。

 その後もハノーファーは一方的に敵陣へ攻め込むも、追加点を奪うところまではいかず。防戦一方のドルトムントは、先制点以降全くチャンスを作れず、前半を1-1で終えた。

 後半が始まると、ハノーファーに決定機。53分、右サイドを駆け上がった酒井が絶妙なクロスを上げると、逆サイドの選手がヘディング。しかし、DFフンメルスがライン上でクリアし、ゴールならず。

 しかし、相手を押し込んでいたハノーファーにまさかのアクシデント。55分、前半からキレのあるプレーを見せていたビッテンコートがこの日二枚目の警告を受け退場となってしまう。

 すると、数的有利になったドルトムントが勝ち越しに成功する。57分、自陣から数本の縦パスで一気にゴール前に攻め込むと、最後はロイスのパスを受けた香川がネットを揺らし、今季2点目のゴール。香川は2014年9月13日に行われたフライブルク戦以来19試合ぶりの得点となった。
 
 61分にも縦パスに反転して抜け出した香川が、エリア内左から右足のアウトサイドでクロスを送り、最後はオーバメヤンが頭で合わせ追加点。この日2ゴールで今季リーグ得点数を12に伸ばした。

 ハノーファーも意地を見せる。82分、相手のクリアミスで絶妙なトラッピングを見せた清武からパスを受けたシュティンドルがエリア外から美しい軌道を描くミドルシュートを叩き込み、この日2点目のゴールを挙げた。しかし、試合はこのまま3-2のスコアで終了し、ドルトムントがシャルケとのダービーマッチ以来3試合ぶりの勝利を挙げた。

 香川はCL敗退後の初戦でチームを救う1ゴール1アシストの活躍。1試合での1G1Aは2012年3月25日のケルン戦以来のことだった。

 次節、ドルトムントはホームに王者バイエルンを迎える。ハノーファーはアウェイでMF長谷部誠とMF乾貴士が所属するフランクフルトと対戦する。

【了】

フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→

関連リンク

本当に強くなるために必要なこと
サッカー好きほど知らない戦術の常識
一流フットボーラーがリアルに語る「個」の戦術論

KANZENからのお知らせ

scroll top