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4-4-2は戦術のトレンドか? フォーメーションと密接に関係する選手適性【PR】

text by Fchブランド制作チーム photo by Getty Images

『ウイクラ』はフォーメーションをめぐるサロン談義の結果を証明する装置となりうるか?

 このようなフォーメーションをめぐる討論はひと昔まえなら、それこそ「サロン談義」の範疇で、誰のどの説が正しいか、どのフォーメーションや戦術が最強なのかという問題に対する答えは出ず、夢想の範疇だった。しかしいまの世の中にはサッカーの試合をシミュレートするスマホアプリがあり、頭のなかで考えたことを即座に検証できる。なんならゲーム上で他のプレーヤーと対戦できるのだから、そこに優劣まではっきりする。代表的なものは、クラブの経営とチームづくり、そして試合をおこなうサッカーシミュレーションゲーム『ウイニングイレブン クラブマネージャー』(以下『ウイクラ』)だ。純然たるシミュレーションゲームなので、プレーヤーの指先で選手個々を動かす必要はない。『ウイニングイレブン』シリーズの蓄積を活かしつつ戦術シミュレーションにフォーカスした内容で、自チームの選手層や試合の状況に合わせて最適な戦術を編んでいくことが、ゲームの醍醐味となっている。

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『ウイクラ』のタイトル画面。欧文タイトルは『PES CLUB MANAGER』

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『ウイクラ』の試合画面。『ウイニングイレブン』シリーズならではの精緻さを誇る

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チーム編成画面。ここでフォーメーション、戦術、選手の配置を決めていく

 搭載されているフォーメーションは12種類。フォーメーション決定後に一人ひとりの初期配置を決めることができ、現実のチーム布陣を再現することも可能だ。たとえば浦和レッズやサンフレッチェ広島の採用するフォーメーションなら、3-2-4-1か5-2-2-1でかなり近いところまで表現できるし、4-2-2-2ならレスターやアトレティコ・マドリーの採用するフラットな4-4-2にも鹿島アントラーズの4-2-2-2にもできる。ということは、現実にあるチームの戦術をゲーム上で試してその効果を確認したり、その結果をもとに自分で改良を加えることも可能ということだ。

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チーム編成画面中、フォーメーション画面。全12種類のなかからひとつを選択。自分好みの戦術を体現できる

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4-2-2-2の2列目を中に入れると、文字どおりの4-2-2-2になる。ポジションもRMF・LMFからOMFに変化

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4-2-2-2の2列目を外に張らせて3列目とならべると、4-4-2フラットになる。細かいこだわりも反映させられるゲーム内容

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チーム編成画面。ポジションの適正値が低いところは表記が黒くなっていてわかりやすい

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どのポジションで適正値が高くプレー可能かは、各選手名をクリックして選手詳細で確認。思考をめぐらせよう

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チームの監督として自分のサッカー観を試すにはまさにもってこいの作品といえる

 重要なのはポジションごとに適正値が設定されていること。能力値が高いからと言って、★7の選手をかき集めて適当に配置すればいいわけではない。たとえばセンターフォワードやウイングの適正値が高くともサイドハーフの適正値が低ければ総合力は落ちる。攻撃的なポジションだからOKではなく、選手一人ひとりの適性を見抜き、チーム全体が機能するように考えて編成しなければ試合に耐えるだけのまとまりを達成できない。言い換えれば、そのポジションの持つ機能と役割を把握し、選手の適性/適正値と照合しながら11人を決めていけば、いいチームをつくることができる。この過程が非常におもしろい。フォーメーションをめぐる思考実験の装置として、『ウイクラ』はきわめて優秀だ。サッカーファンならばぜひプレイしてみることをお勧めする。

【了】

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